【ジム開業前に必見】通いやすいジムの立地条件は?
ジム選びで価格やサービス内容と同じく重要な項目となるのが立地条件です。安い利用料で良質なトレーニングが出来るとしても、通いにくい立地だと入会を躊躇ってしまう場合があります。
そのため、ジム経営を成功させたいなら、通いやすいと感じられる場所で開業する事が大切です。しかし、利用者からの人気が高い立地の特徴や場所選びのコツをあまり知らないと言う方も多いでしょう。
詳細なデータまで把握する必要はありませんが、ある程度の知識は得ておいた方が無難です。通いやすいジムの立地条件と、開業場所を検討する際のポイントについてチェックしていきましょう。
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この記事の目次
利用客が通いやすいジムの立地条件
ジムは基本的に1回のみの利用で終わる物ではありません。お客さんはそれぞれの目標を達成するため、ジムヘ何度も足を運ぶ事になります。
そのため、通いにくさが継続の妨げになってしまう事態は避けなければなりません。不便さのせいで退会されてしまうと売上が減少しますし、ジムに対する評価も下がってしまいます。
利用客が通いやすいジムの立地条件を考えるには、具体的な通い方をイメージする事が大切です。どんなシチュエーションでジムを利用するのか事前に想定出来ていれば、適した場所を見つけやすくなります。
利用客が通いやすいジムの立地条件としては、以下のような特徴が挙げられるでしょう。
駅の近くや駐車場がある場所などアクセスの良い立地
通いやすいジムであると判断してもらうために一番分かりやすい方法は、アクセスの良い立地を選ぶ事です。ジムへ通う状況に関わらず、移動の手間が掛からなければ掛からないほど選んでもらえるチャンスは大きくなります。
都市部であれば、駅から近い場所でジムを開業する事がお勧めです。バス停の近くもアクセスが良い場所と言えますが、バスの路線や来る間隔にも左右されるので確認を怠らないようにしましょう。
地方では自動車を利用する率が高くなるので、ジムの付近に駐車場がある立地がお勧めとなります。敷地内に無料の駐車場が用意出来ればベストです。
買い物などのついでに通える繁華街
買い物や飲み会の前など、他の用事のついでに通える繁華街は通いやすい立地条件の1つです。楽しいイベントと組み合わせる事で、トレーニングをするモチベーションを上げる事が出来るため、継続率の高さにも繋がります。
24時間ジムなど営業時間が長いジムであれば、様々な機会に利用してもらう事が可能です。また、繁華街は交通機関が充実している事が多いので、前述したアクセスの良い立地と言う条件も満たせます。
騒音対策など考慮すべき点も多いのですが、魅力ある立地条件と言えるでしょう。
仕事帰りに通いやすいオフィス街
仕事帰りにトレーニングをすると言う人は結構多いものです。帰宅してから改めてジムへ通おうとすると、どうしても面倒に感じてしまいます。
しかし、会社の近くにジムがあれば、運動をするテンションを維持したまま足を運ぶ事が出来ます。そのため、オフィス街も利用客が通いやすい立地条件の1つです。
また、オフィス街そのものだけでなく、住宅地との動線上に当たる場所も立地条件として優れています。通勤の途中に通える点はオフィス街と同じだからです。
住宅地の近くはメリット・デメリットの両面がある
住宅地の近くと言う立地条件は、休日にも通いやすいと言うメリットがあります。空き時間を有効活用したい場合にも、気軽に通える距離である事は有利に働くでしょう。
その反面、いつでも行く事が出来ると言う意識が働き、ジムから足が遠のいてしまう場合もあります。上手く習慣化出来れば利便性が際立ちますが、通い始めの時期に断念してしまう傾向もあると言う事です。
積極的に運動をしようと考えるフィットネス人口が、どれぐらい住んでいるかが重要となります。
開業するジムの立地を検討する際のポイント
通いやすい立地条件を満たしている物件ならジムの開業に何の問題もないかと言えば、そうではありません。確かに、通いやすさはジムの魅力の1つになってくれます。
しかし、一番大切なのは実際に利用してくれるお客さんが確保出来るかどうかです。また、立地によってはジム経営を妨げる要因がある場合も出てきます。
物件選びで注意しておくべき点を押さえて、理想的な立地を見つける事が肝心です。開業するジムの立地を検討する際のポイントとしては、以下のような事が挙げられます。
サービス内容が利用客のニーズが合致する立地なのかが重要
人口密度が高い地域だからと言って、見込み客が多いとは限りません。ジムで提供するサービスの内容が利用客のニーズに合致する立地でなければ、新規入会者を増やす事は難しいでしょう。
例えば、健康維持を目的とするトレーニングが中心になるジムなら、中年・高齢者の利用客が望める立地を選ぶべきです。他にも、ダイエット目的・パフォーマンスアップ目的など様々なジムのコンセプトがありますが、それぞれ集客に適した場所は異なります。
情報収集を通じて地域的な特徴を把握し、どのような客層が多いかを考える必要があると言う事です。
立地条件が良くても家賃が高いと利益を出しにくくなる
立地条件が良い物件であっても、家賃が高いと利益を出しにくくなる点には注意が必要です。
契約時に支払う敷金は、家賃を基準にする場合が多いと言えます。そのため、毎月の家賃は運転資金だけでなく、初期資金にも大きな影響を与えます。
ジムとして利用するには、耐荷重や防音対策の条件を満たす必要もあります。そのため、東京都23区内で理想的な立地条件の物件を見つける事はなかなか難しいでしょう。
交通網の整備された都心は他のジムへも楽にアクセス出来るため、移籍されるリスクが高い事も問題となります。23区以外の家賃が安く済む物件を探す事がお勧めです。
競合相手となるジムが周辺にないか確認する
競合相手となるジムが付近で営業している立地で開業すると、集客に苦労する可能性が出てきます。物件選びの際はGoogleマップなどの地図アプリを活用して、ライバルの存在をチェックした方が無難です。
もし周辺に競合相手が多い状況であれば、別の場所を探した方が良いでしょう。ただ、ジムのコンセプトが全く異なる物であれば、客層が被らないので特に問題ない場合もあります。
競合ジムのウェブサイトなどもチェックして、提供しているサービスの内容を確かめてみましょう。競合相手以外の条件が特に魅力的な物件であれば、差別化しやすいコンセプトを掲げて開業する選択肢もあります。
パーソナルジムは世帯年収の高い地域がお勧め
トレーナーがマンツーマンで指導を行うパーソナルジムは、スポーツジムと比べて1回あたりの利用料が高くなります。1回分のセッション価格が、スポーツジムの月会費を超える事も少なくありません。
そのため、パーソナルジムを開業するなら、世帯年収の高い地域がお勧めです。パーソナルトレーニングをする金銭的な余裕のある人が多い立地を選べば、集客をスムーズに行う事が出来るでしょう。
特に年収1,000万円以上の客層がどれだけの割合いるのかは、パーソナルジムの経営で高年収を目指すならチェックが欠かせない点です。
まとめ
利用客が通いやすいジムの立地条件は、駅から近い・駐車場が利用出来るなどアクセスが良い事です。また、仕事帰りに通えるオフィス街や、買い物のついでに通える繁華街も利用しやすいジムの場所と言えます。
住宅地の近くは、休日や空き時間に通いやすいメリットがある一方、習慣化するまでが大変と言うデメリットもある立地です。通いやすかったとしても利用客のニーズがジムのサービス内容と合わないと、集客に苦労する事になるでしょう。
また、家賃が高いと初期資金・運転資金のどちらにも影響を与えます。集客を効率的に進めたいなら、競合相手となるジムの存在も意識したい所です。
パーソナルジムは1回ごとに支払う利用料が高くなるため、世帯年収の高い地域で開業する事をお勧めします。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。