未経験でパーソナルトレーナーになる時に行っておいた方が良い事は?
フィットネス業界で注目の集まっている職業の1つとしてパーソナルトレーナーが挙げられます。ただ、未経験者でもなる事が出来るのかと言う疑問を持つ方は多いでしょう。
過去にパーソナルトレーニングの指導をした事がないと、トレーナーになる事は無理なのではないかと諦めてしまいがちです。しかし、求人情報を確認してみると未経験でも応募出来る職場は多いですし、実際に未経験の状態からパーソナルトレーナーになったと言う方もいます。
未経験者でもパーソナルトレーナーになれるのかどうか、気になる点についてチェックしていきましょう。
この記事の目次
未経験者でもパーソナルトレーナーになれるのか?
未経験者でもパーソナルトレーナーになれるのかと言う疑問に対する答えはYESです。ただ、何の準備もなしにすぐパーソナルトレーナー業を営めると言う訳ではありません。
情報収集を怠ると効率的に職場を見つける事は難しくなりますし、働き始めた後に不満を持つ可能性も高くなります。そのため、未経験者がパーソナルトレーナーを目指す際のお勧めの道筋をあらかじめ把握しておく事が大切です。
未経験者がパーソナルトレーナーになる事を考えるなら、以下のような点に気を付けておきましょう。
まずはパーソナルジムに就職して働く所から
パーソナルトレーナーの働き方は実に様々です。フリーランスとして働く選択肢も当然ありますが、未経験者がいきなり個人でパーソナルトレーナーをする事はお勧め出来ません。
特殊な事情がない限り、パーソナルジムに就職して働く所から始めた方が無難です。最終的に独立開業を目指すつもりであっても、未経験者はパーソナルジムで働きながら実績を重ねていった方が良いでしょう。
必ずしも正社員として就職する必要はなく、契約社員やアルバイトと言った雇用形態でも問題ありません。固定給が貰える安定した環境で地道に知識や経験を得ていく事が重要となります。
資格がなくてもトレーナーとして働き始める事は出来る
パーソナルトレーナーを目指す際に、資格の有無を気に掛ける未経験者の方は多いでしょう。資格を取得していなければ、そもそもパーソナルトレーナーになれない物と勘違いしている方もいます。
しかし、パーソナルトレーナーの国家資格は現在の所存在していません。つまり、資格がない未経験者であってもパーソナルトレーナーとして働き始める事は出来ます。
研修制度を活用すれば、1からトレーニング指導や食事指導について学ぶ事も可能です。そのため、働きながら資格の取得を目指す事も十分に出来ます。
資格を取得していると有利になる面はある
資格の取得がパーソナルトレーナーになる絶対の条件ではないものの、もちろん取得しておく事に越した事はありません。就職するパーソナルジムを探す際も民間資格を持っていた方が有利になりますし、資格手当など給料面で優遇される場面も多いのです。
資格を取得するための勉強を通じてスキルを身に付ける事で、未経験者でも自信を持ってパーソナルトレーナー業を始められるメリットもあります。パーソナルトレーニングに関する民間資格は複数ありますが、良く名前を挙げられる資格はNESTA-PFT・NSCA-CPT・JATI-ATIなどです。
ジム側から特に指定がないのであれば、まずはこれら3つの中から取得を目指す資格を選ぶと良いでしょう。
トレーナー養成スクールで知識・実技を身に付ける方法も
パーソナルジムに就職する事を目指す前に、パーソナルトレーナー養成スクールに通う方法もあります。養成スクールでは資格を取得するための勉強と同じく、トレーニングや食事指導の知識を得る事が可能です。
また、実技形式でパーソナルトレーニングを学ぶ事も出来ます。未経験者がパーソナルトレーナーの勉強をする際に、実技はネックになりがちな部分。
そのため、この点は独学にはないメリットと言えるでしょう。養成スクールに通うためには一定の期間・費用が必要となりますが、コストを支払うだけの価値はあると言う事です。
養成スクールによっては、提携するジムなどへの就職をサポートする仕組みが整っている所もあります。実力を付けた上で働き始めたい方にお勧めです。
未経験者がパーソナルトレーナーとして就職する際の注意点
未経験者でもパーソナルトレーナーとして就職する事は可能です。ただ、求人に応募するジムは慎重に選ぶ必要があります。
一見、未経験者が気軽に働けるように思えるジムであっても、実際に就職してみると十分な配慮がなされていない事もあるからです。働き始めてから後悔しても遅いですから、しっかり選び方を学ぶ必要があります。
また、面接でどのような点に注意すべきかも、あらかじめ把握しておきたい所です。未経験者がパーソナルトレーナーとして就職する際には、以下のような点に気を付けましょう。
求人情報の未経験者歓迎と言う表記に安心してはいけない
パーソナルトレーナーの求人情報をチェックしてみると、未経験者歓迎と言う表記のあるジムを多く見かけます。そのため、未経験者でも安心して応募出来る就職先が多いと考えてしまいがちですが、必ずしもそうではない事に注意が必要です。
人手不足を解消するために、とりあえず未経験歓迎と表記するジムもあります。また、未経験者へのサポートが不十分なジムも存在します。
また、未経験者歓迎であっても他に実績のある応募者がいた場合、そちらを優先して雇用する場合もあるでしょう。本当に未経験者を歓迎するジムなのかどうかを知るため、研修制度についてチェックしておきたい所です。
しっかりとした研修制度のあるジムを選ぶ
しっかりとした研修制度のあるジムを選べば、未経験者でもパーソナルトレーナーとしての基本的な業務を行えるようになるでしょう。研修制度はジムごとに異なります。
研修期間が十分に確保されているか・経験なしから学べるようなマニュアルがあるかどうかが分かれば、安心の度合いを量りやすくなります。全国チェーンで展開しているパーソナルジムの場合、マニュアルが充実している事が多いので、比較的未経験者が学びやすい傾向にあります。
逆に地方の小規模なジムの場合、即戦力を求める傾向が強く研修制度が整っていない事もあるので注意が必要です。
トレーニング経験やコミュニケーション能力をアピールする
パーソナルジムへの就職にあたって、面接ではトレーニング経験やコミュニケーション能力を積極的にアピールしましょう。パーソナルトレーニングをした経験があれば、指導は未経験でもトレーニング内容をある程度把握している事が示せますし、基本的な業務内容を理解している証明にもなります。
コミュニケーション能力も、マンツーマンで指導を行うパーソナルトレーナーにとって必要不可欠な物です。利用客のモチベーション維持にも関わる部分なので、物怖じせず面接担当者とやりとりをしましょう。
まとめ
未経験者がパーソナルトレーナーを目指す場合、まずはパーソナルジムへ就職する事がお勧めです。資格がなくてもパーソナルトレーナーになる事は可能なので、働きながら資格取得を目指す事も出来ます。
ただ、資格があると就職・給料などの面で有利になる事が多いと言えます。そのため、NESTA-PFT・NSCA-CPT・JATI-ATIと言った資格を出来るだけ取得しておいた方が良いでしょう。
トレーナー養成スクールに通って、実技も含めたパーソナルトレーニングのスキルを学ぶ方法もあります。未経験者歓迎と言う表記がある求人であっても、実際には十分なサポートを受けられない場合があるので注意が必要です。
研修期間の長さやマニュアルなど、ジムごとの研修制度についてチェックしておく事をお勧めします。パーソナルジムへ就職する際はトレーニング経験をアピールして基本的な業務への理解を示したり、実際の指導で重要なコミュニケーション能力をアピールしたりすると良いでしょう。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かして、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。