フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方!収入・メリット・デメリットなど解説
パーソナルトレーナーとしての働き方は、ジムに就職する事だけではありません。フリーランスのパーソナルトレーナーとして生計を立てる道もあります。
しかし、フリーランスのパーソナルトレーナーについてあまり詳しくないと言う方も多いでしょう。情報があやふやな状態でフリーランスとしての活動を始めてしまうと、失敗するリスクが高まってしまいます。
自分がフリーランスを選択すべきかどうかも含めて、様々な情報を把握しておくべきです。フリーランスのパーソナルトレーナーとはどのような物なのかチェックしていきましょう。
この記事の目次
フリーランスのパーソナルトレーナーとは?
フリーランスのパーソナルトレーナーとは、企業に所属せずに個人事業主として活動を行う人の事を指す言葉です。しかし、一口にフリーランスと言っても、その働き方には複数の選択肢が存在します。
フリーランスと聞いた時のイメージとは異なる場合もあるので、正しく把握しておく事が大切です。また、就職する場合と比べて収入面がどうなっているのか気になる方も多いでしょう。
フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方と収入面について見ていきましょう。
フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方
フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方には、大きく分けて2つの種類があります。パーソナルジムやフィットネスクラブと契約を交わしその場所でトレーニングの指導を行う業務委託型と、個人やチームと契約を交わし様々な場所でトレーニングの指導を行う派遣型の2種類です。
派遣型は、ジムのスペースをレンタルする・利用客の自宅や職場まで出張する・オンライン指導をするなど、トレーニング場所で更に細かく分ける事も出来るでしょう。業務委託型はジムで働く場合と比較的近い形で指導を行えますが、契約内容によってある程度の制限を受ける事になります。
一方、派遣型は自由なスタイルで指導を行えるものの、場所の確保や移動時間の面では業務委託型に劣ります。
フリーランスで高収入は見込めるのか?
フリーランスのパーソナルトレーナーの収入は働き方によって異なります。業務委託の場合、時給制なら1時間1,500~2,000円程度、歩合制なら1セッション4,000~5,000円程度の収入が入ります(地域やジムによって規定が異なる)。
前者は正社員と同じ位の年収となりますが、後者は1日のセッション数によっては年収600万円以上を目指す事も出来ます。派遣型は、1セッションあたり10,000円程度の価格設定をする場合が多いのですが、人気の度合いによっては20,000~30,000円程度で指導を行う事も珍しくありません。
十分な数の利用客を確保できれば、年収1,000万円以上を目標にする事も可能です。
フリーランスのパーソナルトレーナーのメリット・デメリット
フリーランスのパーソナルトレーナーを目指す前にメリット・デメリットについて把握しておく事は大切です。当然の事ではありますが、ジムに就職する場合と異なる点が多々あるため、その違いについて理解しておかなければなりません。
メリットに価値を感じないのであればフリーランスを目指す意味は薄いですし、メリット以上にデメリットが気に掛かるならジムに雇われる道を選んだ方が無難な事もあります。フリーランスのパーソナルトレーナーのメリット・デメリットは、以下の通りです。
フリーランスのパーソナルトレーナーのメリット
フリーランスのパーソナルトレーナーのメリットは、正社員よりも自由に活動出来る点です。働く場所や時間を自分自身で選択出来るため、理想とするライフスタイルを実現しやすくなります。
業務委託契約を結ぶ場合であっても、契約相手のジムや働く時間帯は選ぶ事が可能です。トレーニング内容についてもジムのマニュアルに縛られる事なく、好きなコンセプトで作成出来ます。
また、成果が売上に直結する点もフリーランスとして働く魅力と言えるでしょう。派遣型や歩合制の業務委託型であれば、セッションをこなせばこなすほど収入を増やせます。
働くモチベーションの向上にも繋がるメリットです。
フリーランスのパーソナルトレーナーのデメリット
フリーランスのパーソナルトレーナーのデメリットは、トレーニング以外の業務を全て自分でこなす必要がある点です。トレーナーとしての契約や価格交渉、確定申告などを自分自身の手で進めなければなりません。
トレーニングに関する業務に集中したい方にとっては、無視出来ないデメリットとなるでしょう。また、収入が不安定になる可能性がある事もデメリットの1つです。
正社員と異なり毎月一定の給料を受け取れる訳ではないので、セッション数によっては生活費を賄えない事態も十分考えられます。怪我などでパーソナルトレーナー業が出来なくなると収入が途絶える、と言うリスクについても考えておかなければなりません。
フリーランスのパーソナルトレーナーに必要な物
フリーランスのパーソナルトレーナーとして働くために必要な物は、正社員やアルバイトとして働く場合とは異なります。利用客の信頼を得るためのトレーナーとしての実績は勿論必要ですが、それだけではフリーランスとして成功する事は難しいでしょう。
フリーランスは雑事を会社に任せておけば良いと言う訳には行かないので、必要な物を理解して準備を整えておかなければなりません。フリーランスのパーソナルトレーナーに必要な物としては、以下のような物が挙げられます。
フリーランスとして働くために必要な資格・手続き
実はフリーランスのパーソナルトレーナーとして働くために必要な資格はありません。国家資格などは存在しないため、資格を取得していない状態でも個人事業主として活動する事が可能です。
ただし、パーソナルトレーニングに関する資格はトレーナーとしての実力を示す事に繋がるので、取得しておいた方がプラスになります。一方、フリーランスとして働くために必要な手続きは、以下の通りです。
- 個人事業の開業・廃業等届書の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 事業開始等申告書の提出
手続きをしなくても罰則がある訳ではありませんが、青色申告をするためには必要な手続きなので最初から済ませておいた方が良いでしょう(税理士に任せる事も可能)。
フリーランスは技術や知識以上に集客力が重要になる
パーソナルトレーナーは技術や知識が重要とされますが、フリーランスとして活動するならそれ以上に集客力が重要となります。どれだけ技術や知識が豊富であったとしても、利用客がいなければそれを発揮する事は出来ません。
口コミで評価が広がる場合もありますが、利用客の数が少なければ十分な宣伝効果は期待出来ないでしょう。つまり、パーソナルジムやフィットネスクラブで働く場合と違い、意識的に集客をしなければなりません。
ホームページやブログなどでの情報発信、FacebookやTwitterなどのSNSへの投稿、チラシの配布など様々な集客方法を駆使する必要があるでしょう。また、書籍やセミナーなどでマーケティングについて学ぶ事もお勧めです。
まとめ
フリーランスのパーソナルトレーナーとは個人事業主として活動する人の事です。大きく分けて、ジムと業務委託契約を結ぶ働き方と個人・チームと契約を結ぶ派遣型の働き方があります。
歩合制の業務委託なら年収600万円以上を目指せますが、派遣型の場合であれば相場より高い料金設定も出来るため、1,000万円以上を目標とする事も可能です。
フリーランスには以下のようなメリットがあります。
- 働く場所や時間を自分で選べる
- 好きなコンセプトでトレーニング内容を作成出来る
- 成果が売上に直結する
一方、以下のようなデメリットもあります。
- トレーニング以外の業務をこなさなければならない
- 収入が不安定になる可能性がある
フリーランスとして働くために資格は不要ですが、実力を示すためには役立ちます。罰則はないものの、青色申告をするつもりなら開業届や青色申告承認申請書などを提出しておいた方が無難です。
フリーランスは技術や知識以上に集客力が求められます。様々な手段を用いて意識的に集客しなければ成功する事は難しいでしょう。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かして、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。