パーソナルジムの市場規模は?現状・今後を知って独立を検討しよう
パーソナルトレーナーと言う職業について考える際、パーソナルジムの市場規模を把握しておく事は大切です。業界全体の市場規模が小さいとその分稼ぐチャンスは少なくなりますし、ニッチな需要を掴む事も難しくなります。
また、市場規模が拡大傾向にあるかどうかも重要なポイントです。もしパーソナルジムの市場規模が年々縮小するとしたら、パーソナルトレーナーの将来性に赤信号が灯る事になってしまいます。
パーソナルトレーナーに未来があるのか知るためには市場規模の情報が欠かせないと言う事です。パーソナルジムの市場規模の現状と今後についてチェックしていきましょう。
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この記事の目次
パーソナルジムの市場規模の現状
パーソナルジムには多様な形態があり、規模も大小様々です。そのため、市場規模について正確に把握する事はなかなか難しいのですが、パーソナルジムの数や利用者の変化について調べればある程度の傾向は掴めます。
また、従来の総合型フィットネスクラブとパーソナルジムを比較する事で得られる情報もあるでしょう。おおまかな傾向を知るだけでも、パーソナルジムの運営を考える際の材料となるはずです。
パーソナルジムの市場規模の現状として以下のような事が挙げられます。
パーソナルジムの数は増加傾向にある
パーソナルジムの数は増加傾向にあります。新たに開業するパーソナルジムを近所で見かけた事のある方は多いでしょうし、パーソナルジムの広告を見る機会も以前と比べて増えているのではないでしょうか。
大手ジムのライザップが開業した2012年の時点では100件に満たなかった事を考えれば、ここ10年で飛躍的に数が増えた事は間違いありません。パーソナルジム同士でシェアを奪い合っている面を差し引いても、パーソナルトレーニング全体で見た場合の市場規模は確実に拡大したと言って良いでしょう。
中高年世代の利用者が増えている
40~60代を中心とする中高年世代の利用者が増えている点にも注目しておく必要があります。高齢化社会が進行していく事を考えれば、中高年世代の利用率は市場規模に大きな影響を与えるからです。
パーソナルトレーニングが広く知られるようになった事で、これまで利用していなかった世代がパーソナルジムに通う割合が増えています。健康維持のためのトレーニングの需要が高まる事を考えれば、この傾向は今後も続く可能性が高いのです。
中高年世代をターゲットにしたパーソナルジムが増える事も予想されます。
パーソナルジムと総合型フィットネスクラブの比較
パーソナルジムの売上が伸びているのに対して、従来の総合型フィットネスクラブは横這い傾向にあります。フィットネス業界全体の市場規模が増加している事を前提にすると、パーソナルジムを初めとする新しいサービスが総合型フィットネスクラブのシェアを奪っている形です。
会員数や利用金額を比較して見ても、その数字は年々近付いています。パーソナルジムと同様のサービスを取り入れているフィットネスクラブがある事を考えれば、市場規模に占めるパーソナルトレーニングの割合は大きくなっているのが現状です。
パーソナルジムの市場規模の今後
過去に比べてパーソナルジムの市場規模が拡大している事は間違いありませんが、問題はその傾向が今後も続くかどうかです。パーソナルトレーニングの市場規模が停滞・縮小する可能性が高い場合、パーソナルジムを新規開業するリスクは大きくなってしまいます。
未来を完璧に予想する事は誰にも出来ませんが、パーソナルトレーナーとして独立開業を目指すならば、ある程度類推しておいた方が良いでしょう。パーソナルジムの市場規模の今後がどのようになるのか、現在の利用状況を基に解説していきます。
パーソナルジムの利用状況から見る市場規模の伸びしろ
J-Net21が公開している2019年6月実施のアンケートデータによると、2~3ヶ月に1回以上パーソナルジムを利用した人の割合は、男性4%・女性1%と言う数字になっています。一方、パーソナルジムを今後ぜひ利用したい・どちらかと言えば利用したいと回答した人の割合は、男性12%・女性15%と言う数字です。
つまり、日常的にパーソナルジムへ通ってはいないものの、今後利用したいと考えている人が男性で8%・女性で14%いると言う事になります。これらの層にアプローチ出来れば、パーソナルジムの市場規模をさらに拡大する事は十分に可能です。
パーソナルトレーニングの認知度が上がる事で利用したいと考える人が増える事も考慮すれば、かなりの伸びしろがあると言って良いでしょう。
ターゲットを絞った小規模での展開
パーソナルジムの市場規模に伸びしろがある事は確かですが、どのような形態でも成功しやすいと言う訳ではありません。競合相手が次々と参入して来る可能性がある以上、最初から設備に多額の投資をするビジネスモデルはリスクが高いのです。
市場規模が拡大傾向である事に慢心していると、なかなか投資分を回収出来ず規模を縮小しなければならない事態になる場合もあります。そのため、最初は美容を目的とした女性のみ・健康維持を目的とした高齢者のみなど、ある程度ターゲットを絞って小規模で始める事がお勧めです。
パーソナルジムはマンションの1室などからでも始められますし、スタッフも最低限の人数で問題ありません。リスクを出来るだけ減らして開業する事が、失敗を避けるための重要なポイントとなります。
まとめ
パーソナルジムの数は増加傾向にあり、市場規模も拡大していると言って間違いありません。健康維持のためにパーソナルトレーニングをする中高年世代も増えていて、今後も市場規模の拡大が続く可能性は高いでしょう。
売上や会員数などを見てみても、総合型フィットネスクラブのシェアを奪っている事が分かります。パーソナルジムを今後利用したいと考えている層に上手くアプローチ出来れば、市場規模をさらに大きくする事は十分に可能です。
ただし、市場規模が大きくなっているとは言え、最初から設備に多額の投資をする形はリスクが高いため、ターゲットを絞って小規模で始める事をお勧めします。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かして、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。