24時間ジムを経営する4つのメリット・3つのデメリット!フランチャイズ加盟すると儲かる?
様々なジムの形式がある中で、最近出店数を増やしているのが24時間ジムです。24時間ジムはその名前の通り、24時間いつでもトレーニングが出来る環境の整ったジムとなっています。
コンビニエンスストアのような便利さがある事はすぐ理解出来ると思います。しかし、経営する側から見た場合のメリット・デメリットとなるとあまり詳しくない方も多いのではないしょうか。
開業するジムを24時間ジムにするかどうか判断するには、独自の特徴をしっかりと押さえておく事が大切です。24時間ジムを経営するメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
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この記事の目次
24時間ジムを経営する4つのメリット
24時間ジムは時間を気にする事なく通えるため、利用者の視点で考えると非常に便利な存在です。しかし、24時間ジムを利用するのではなく経営するなら、どのようなメリットがあるのか開業前に把握する事が大切になります。
他の形態でトレーニングジムを開業した方が、理想とする経営を実現出来る場合もあるからです。メリットを一通りチェックして、どれだけ経営する価値を感じられるかを確かめた方が良いでしょう。
24時間ジムを経営するメリットとしては、以下のような事が挙げられます。
ライフスタイルに合わせて通える利便性の高さ
お客さんがそれぞれのライフスタイルに合わせて通える点は、24時間ジムを経営する明確なメリットです。好きなタイミングでトレーニングマシン・器具を使用出来ます。
そのため、仕事帰りのサラリーマンから昼にトレーニングしたい主婦、早朝から運動をこなしたいアスリートや夜勤で働く事の多い業界の方まで幅広い客層に対応出来ます。
営業時間の問題で、これまでジムを利用していなかった客層にも円滑にアプローチする事が出来るでしょう。利便性の高さはジム選びで重要なポイントとなるので、いつでも通える24時間ジムはそれだけで有利です。
見込み客の数が増えるため、フィットネス人口の多い地域で開業すれば入会者を見つけやすくなります。駅から近い・駐車場が多いなど、アクセス面でジムへの通いやすさも確保すれば、さらに万全です。
セキュリティを確保すれば器具を設置するだけで始められる
しっかりとセキュリティさえ確保すればトレーニングマシン・器具を設置するだけで始められる点は、24時間ジムを経営するメリットの1つです。利用者が設置してあるマシンを自由に使ってトレーニングする形態なので、1人1人に合わせた指導内容を考える必要がありません。
無人でも営業可能なので、雇用したスタッフの人員教育に気を揉む事も一般的なジムと比べて少ないでしょう。十分な数のトレーニングマシン・器具を用意すると言う開業前の準備は必要ですが、比較的参入しやすいビジネスモデルと言えます。
人件費を抑えられるなど収益性が高い
24時間ジムの経営は人件費を抑えられるなど、収益性が高い事もメリットです。フィットネスクラブのように、スタジオレッスンをするインストラクターを雇う必要がありません。
また、カードキーを使ってジム内に入るシステムなどがあれば、夜間に受付のスタッフなしで無人営業をする事も可能です。その他、24時間営業する事で、1時間あたりに掛かる家賃の金額は少なくなります。
トレーニングマシンの稼働時間も長くなるため、購入費用を取り戻すまでの期間も短くなるでしょう。水道光熱費は通常より掛かりますが、それでも十分に利益が出しやすいビジネスモデルです。
24時間ジムのフランチャイズ
24時間ジムの経営は多くのメリットがある事業です。ただ、成功するにはジムの立地条件やトレーニングマシンの購入など様々な問題をクリアしなければなりません。
ジム経営が初めての場合、なかなか頼る伝手がない事もあるでしょう。そんな時には、24時間ジムのフランチャイズに加盟して、ノウハウや購入ルートを得る事も1つの選択肢です。
世界中に店舗を展開しているエニタイムフィットネスや低価格を売りにしたアシスト24など、24時間ジムを取り扱うフランチャイズも数多く登場してきています。
各フランチャイズを比較した上で、加盟金・ロイヤリティに見合うメリットがある本部に加盟する事も考えてみてください。この部分を判断ミスすると、初期投資の回収ができずに苦しい経営となる場合があります。
24時間ジムを経営する3つのデメリット
24時間ジムはお客さんにとって利用しやすく収益性も高いビジネスですが、デメリットがない訳ではありません。様々なメリットがあり参入障壁も比較的低いビジネスなので、競合相手が現れる可能性があるのです。
ライバルの動き次第では、せっかく開業した24時間ジムも経営が難しくなるかもしれません。開業前にデメリットを理解して、それでも24時間ジムを開業するのか自問自答してみてください。
24時間ジムを経営するデメリットとしては、以下のような事が挙げられます。
規模の大きい24時間ジムが競合相手になる可能性
24時間ジムが登場し始めた時期は、スミスマシンやベンチプレスなど、基本的なトレーニングマシンのみを設置する所が多く見られました。しかし、現在は大手のフィットネス関連会社が、もっと規模の大きい24時間ジムを出店する事も少なくない状況です。
大規模な24時間ジムではパワーラックやプリチャーカールを始め、トレーニングマシンに幅広い選択肢を用意して利用客のニーズに応えています。また、床面積の広い24時間ジムを経営するため、数多くの利用者が同時にトレーニング出来る環境も整いやすいのです。
こういった大規模な24時間ジムが競合相手になった場合、経営を成功させるには差別化が必要となってきます。工夫をしないと、利用者に鞍替えされてしまうリスクがある点は明らかなデメリットです。
会費の低価格化が進んでいる
会費の低価格化が進んでいる点も、24時間ジムを経営する事のデメリットです。規模を大きくする事で会員1人あたりの会費を安く抑え、入会者の数でカバーすると言う形式は珍しくありません。
入会費無料や入会後数か月会費無料などのキャンペーンも、低価格化の一例と言えるでしょう。もし競合するジムが価格競争をしてきた場合、退会者を出さないためにはこちらも価格を安くする必要が出てきます。
安くした分利益は少なくなりますから、収益性の高い24時間ジムのメリットが損なわれてしまうのです。しかも、資金力と言う面では大手のジムに分がありますから、厳しい状況に追い込まれるリスクを覚悟しなければなりません。
将来的に差別化のための人材確保が必要
24時間ジムの大規模化・低価格化と言う傾向を前提にすると、経営を成功させるには競合相手といかに差別化するかが重要となります。立地条件で勝る物件を借りる事は有用な方法ですが、アクセスの良い場所は当然家賃も高いので利益が減少します。
とは言え、設備の充実度で勝つ事は難しいので、パーソナルトレーニングを組み合わせるなど人を重視した事業を展開する必要があるでしょう。トレーナーの人柄や指導力に魅力を感じてもらえれば、ジムの規模や利用料金に差があっても継続してもらえる可能性が高まります。
ただ、そのためには人材確保が必要です。魅力あるトレーナーはそれだけ獲得競争も激しいので、どのように優秀なスタッフを雇うか方策を考えておいた方が無難でしょう。
まとめ
24時間ジムの経営には、幅広い客層の方が自分のライフスタイルに合わせて通いやすいと言うメリットがあります。セキュリティを確保出来ていれば、トレーニングマシンを設置するだけで開業出来る手軽さも24時間ジムの利点です。
時間帯によっては無人営業をする事も可能で、人件費を抑える事が出来ます。家賃を営業時間で割った金額も少なくなるので、収益性の高いビジネスモデルです。
24時間ジムのフランチャイズを利用する方法もあります。ただし、24時間ジムは大規模・低価格の競合相手が登場するデメリットを覚悟しなければなりません。
規模や価格で大手の会社に対抗する事は難しいので、魅力あるトレーナーをいかに確保するかが重要となります。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。