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ジム経営での経費を知る事は成功の秘訣!節約方法なども説明

パーソンルジム開業
公開日/2019/12/11 更新日/2023/10/28

ジム経営の経費

ジム経営を成功させるために経費の節約は避けて通れない問題です。集客が順調に進んで会員数を増やせたとしても、掛かる経費が嵩んでしまっては収入を上げる事が難しくなります。

そのため、ジム経営を始める前に経費について学んでおく事は大切です。経費の重要性を理解している方であっても、ジム開業における具体的な内訳については詳しくないという場合があるでしょう。

資金繰りに困る事態を避けるため、ジム経営に掛かる費用と節約する方法をチェックしていきましょう。

【YouTube動画でも解説しています】

ジム経営を始める際に掛かる経費

ジム経営に掛かる経費で、まず考えなければいけないのは初期費用です。開業に必要な経費が用意出来なければそもそもジム経営を始める事が出来ませんから、初期費用の金額を把握しておく事が大切になります。

ジムの規模やコンセプトによって初期費用は変わりますが、どのような経費が掛かるのかを知っておけば個々の状況に合わせた概算がしやすくなるでしょう。ジム経営を始める際に掛かる経費としては、以下のような物が挙げられます。

ジムを開業する場所を用意するための経費

ジム経営を始める際にまず必要となるのが、ジムを開業する場所を用意するための経費です。賃貸物件の家賃の相場は地域によって異なりますが、店舗物件であれば10ヶ月程度の家賃にあたる保証金を求められる事が多いと言えます。

もっと保証金の安い物件も増えてきていますが、それでも最低6ヶ月程度は掛かる事を想定しなければなりません。また、物件をただ借りただけではジムとして利用する事は難しいのです。

壁紙の張替えや受付の準備、防音対策など様々な内装工事を行う必要があるので、20〜100万円程度の経費は掛かると考えておいた方が良いでしょう。

備品やトレーニングマシンを購入するための経費

ジム経営の初期費用として、備品やトレーニングマシンを購入するための経費は必要不可欠です。取り扱うトレーニングの内容にもよりますが、姿勢を確かめるためのフィルムミラーやストレッチ用のポールやマット、フラットベンチやダンベルなど、基本的な備品を揃えるだけでも40〜50万円程度の経費が掛かる事は珍しくありません。

それに加えて、トレーニングマシンも導入する場合、追加でマシンの購入費用が必要となります。トレーニングマシンの値段は、10万円以下から100〜200万円程度まで幅広いのです。

そのため、どんなトレーニングマシンをどれだけ設置するかによって、開業の際の経費は大きく変わってきます。

更衣室やシャワー室などの設備を作るための経費

ジムに更衣室やシャワー室などの便利な設備を作りたい場合には、その分の経費も初期費用に含める必要があります。ジム経営を成功させる上で、利用者が魅力的だと思える設備は重要な役割を持つ物です。

しかし、一旦ジム経営を始めてから増設しようとすると、時間や費用の面で不都合が出る場合も多くあります。そのため、予算が許すのであれば、最初から経費に含めておいた方が無難です。

特にプールなど大規模な設備の場合は後々用意する事が難しいので、開業前に必要となるかどうかを良く考えておきましょう。プライベートジムをマンションで開業する場合にはシャワーなどの水回りの設備は不要となります。

ジム経営が安定するまでの生活費

ジム経営を始める際に用意しておきたい経費として、あなた自身の生活費を忘れてはいけません。個人事業としてジム経営を始める場合、利益が得られるまでには一定の期間が必要となるケースが多いでしょう。

集客が思ったように行かない可能性も考慮すれば、無収入でも問題なく生活出来るだけの蓄えを用意しておいた方が良いのです。用意しておくべき生活費の金額は住んでいる家の家賃や家族の有無などによって変わりますが、多ければ多いほど不安感の軽減に繋がります。

おおよそ半年分の生活費は作っておくのがおすすめです。

ジム経営に掛かる毎月の経費

ジム経営に掛かる毎月の経費

ジム経営に掛かる毎月の運転費用も、ぜひ把握しておきたい経費です。どれ位の経費が必要になるかを理解していれば、どれだけの会員数を目標にするべきか、入会費やセッション価格はどれくらいに設定するべきかと言う数字が見えてきます。

また、ジム開業後に想定していなかった経費を支払う必要が出てくると資金繰りが苦しくなりますから、やはり毎月の経費について知っておく事は大切です。ジム経営に掛かる毎月の経費としては、以下のような物が挙げられます。

ジムを借り続けるための家賃・テナント代

ジムを運営する場所を借り続けるためには、当然の事ながら家賃・テナント代金を毎月支払わなければなりません。家賃・テナント代は入ってくる会員費の金額に関わらず固定で掛かる経費ですから、出来るだけ安い物件を見つける必要があります。

既に説明した通り、家賃は初期費用の保証金の金額にも影響を与えるため、非常に重要なポイントです。ただし、安ければ安いほど良いと言う訳でもありません。

家賃・テナント代が安かったとしても、利用してくれるお客さんが少ない地域ではジム経営を安定させる事は難しいでしょう。多少家賃が高かったとしてもジムの需要が多く、平均年収の高い地域であれば会費の設定金額でカバーする事が可能です。

参照サイト:経費精算システム・クラウドソフトのジンジャー(jinjer)経費

トレーナーを雇うための人件費

トレーナーを雇ってジム経営をするつもりなら、人件費を支払う必要が出てきます。民間資格を取得したトレーナーを雇うのであれば、月20万円以上の経費が掛かる事は珍しくありません。

また、トレーナー以外でも受付のアルバイトを雇うなど、人件費が必要となる場面はあるでしょう。お客さんの数が少なかったとしても、人件費はきちんと支払い続ける必要があります。

そのため、人を雇ってジム経営をするかどうかは慎重に考えなければなりません。あなた自身がトレーナーとして全ての業務を行うのであれば不必要な経費です。

しかし、規模の大きいジムを開業する場合、身体に無理な負担を掛けないためにもトレーナーを雇った方が良いでしょう。

集客のための広告宣伝費

集客のために広告を出す場合には、広告宣伝費を経費として用意する必要があります。リスティング広告やアフィリエイト広告などのオンラインでの集客、ポスティングやチラシ配布などのオフラインでの集客など、集客方法は多彩です。

ホームページを開設するため、レンタルサーバーや独自ドメイン取得の費用を支払う事もあるでしょう。どのような方法にどれだけの費用を掛けるかは、ターゲット層や地域の状況によって千差万別です。

しかし、コストを支払うだけの価値があるのかを事前にしっかりと考えてください。

また、InstagramやFacebookなどのSNSを活用すれば無料で集客を始める事は出来ます。ただ、それだけで安定したジム経営を実現する事はなかなか難しい事も覚えておきましょう。

光熱費や水道費など

光熱費や水道費など一般的な店舗でも必要となる経費は、ジム経営をする際も当然想定しておかなければなりません。ジムの営業時間中はずっと照明や冷暖房を使い続ける事になるため、意外と経費が嵩む物です。

しかし、経費を削減するために照明や冷暖房を控えめにすると、お客さんに不快な思いをさせる事もあるので、コストを掛ける事を惜しんではいけません。なお、シャワールームなどの水を大量に使う設備がある場合、通常よりも経費が増える点に注意してください。

ジム経営の経費を節約する方法

ジム経営の経費を節約する方法

ジム経営で得られる収入は、会費などの売上から経費を差し引いた物になります。つまり、ジム経営に掛かる費用を節約する事は収入アップに繋がる行動だと言う事です。

資金繰りを安定させるためにも、経費を可能な限り減らす事が重要になります。しかし、ジムを初めて開業する場合、どのように節約すれば良いか分からないと言う方も多いでしょう。

そこで経費の節約に役立つコツについて以下で紹介していきます。必ずしも全てを実践する必要はないので、出来る範囲で参考にしてみてください。

マンションの1室・必要最低限の器具でスモールスタート

店舗用の物件を借りるのではなくマンションの1室でスモールスタートする事は、ジム経営の経費を節約する手堅い方法です。マンションなら保証金の代わりに家賃2か月分程度の敷金を支払えば良いので、初期費用を大幅に抑える事が出来ます(ただし、商用利用すると保証金が高くなる所も多くあります)。

また、トレーニングに使う器具についても、必要最低限の物だけを揃えるようにすれば経費の節約が可能です。自重トレーニングなどを主体にしたジムであれば、高価なトレーニングマシンなしでも開業する事が出来るでしょう。

ただし、マンションの1室で開業する場合、荷重計算や防音対策には特に注意する必要があります。

居抜き物件を借りて内装費を節約する

居抜き物件を借りる事も内装費を節約出来るので、ジム経営の経費を抑えるために有用です。飲食店と異なり、ジムの内装はそれほどデザインにこだわる必要がありません。

そのため、居抜き物件を借りた場合でも集客に大きな影響が出る事はないでしょう。内装費を節約出来る分、より広い物件を選べるケースも出てきます。

大型のトレーニングマシンを設置したいなど、ある程度の床面積が必要になるなら、良い条件の居抜き物件がないか確かめてみてください。

経費が予算を超えるなら日本政策金融公庫での資金調達も

経費の節約とは少し趣が異なりますが、経費が予算に収まらない場合にはお金を借りると言う選択肢もあります。お金を借りる場合金利が気になるものですが、日本政策金融公庫を利用すれば1〜2%程度の低金利で資金を調達する事も可能です。

創業計画書を作成してプレゼンするなどの手間は掛かりますが、理想とするジム経営を実現したいのであれば挑戦してみる価値は十分にあります。その際、借りるお金をどのような経費に使うのか明確に出来れば、融資を受けられる可能性は高くなるはずです。

まとめ

ジム経営に掛かる経費まとめ

ジム経営を始める際、ジムを開業する場所を借りるための費用が必要です。店舗物件を借りる場合には保証金を支払う必要がありますし、内装工事のための経費も掛かります。

また、フィルムミラーやフラットベンチなどの備品を購入する経費も必要です。トレーニングマシンは価格帯が幅広いため、用意するマシンの種類によって経費が大きく変動します。

更衣室などを設置する場合には追加の経費を用意しなければなりませんし、ジム経営が安定するまでに掛かる生活費も忘れてはいけません。ジム経営には毎月掛かる運転費用もあります。

ジムの家賃・テナント代は安い所を選びたい物ですが、安くても利用客の少ない地域は避けるべきです。自分以外のトレーナーを雇う場合の人件費やリスティング広告やポスティングなどに掛かる広告宣伝費も必要となります。

光熱費や水道費も意外と嵩みがちな経費です。経費を節約したいなら、マンションの1室や居抜き物件を借りる事をお勧めします。

また、日本政策金融公庫から融資を受けて経費を支払う余裕を作る選択肢もあります。

この記事を書いた人

山田 拓弥
経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務

プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。

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