マイクロジムとはどんな形態か?経営に成功するポイント
パーソナルトレーニングジムを立ち上げる際、良くお勧めされるのがマイクロジムです。個人でも始めやすいマイクロジムには様々なメリットがあります。
しかし、正しくその内容を理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。どれだけメリットのあるジムの形態であっても、理解度が低いと失敗してしまうリスクが高まります。
十分に利点を活用するためにも、特徴や注意点を知っておく事が大切です。マイクロジムとはどんな形態なのか、経営に成功するためのポイントは何なのかについてチェックしていきましょう。
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この記事の目次
マイクロジムとはどんな形態か?
まず把握しておきたい点は、マイクロジムとはどんな形態のジムであるかという点です。マイクロジムはマイクロとジムを組み合わせた単語ですが、マイクロは英語で「小型の」「極小の」と言った意味を持っています。
つまり、マイクロジムとは小型のジムを指す言葉であり、形態としてはフィットネスクラブなどと比べて小規模なジムの事です。法律上の定義がある訳ではありませんが、床面積が狭いジムと考えても問題はありません。
マイクロジムは、以下のような特徴を持っています。
マンションやSOHO物件から小規模で始められる
マイクロジムとは初期費用を節約して、運転資金に余裕を持たせる事の出来る形態なのです。トレーニングジムとして利用出来るかどうは確認が必要
マンションやSOHO物件から始められると言っても、全ての物件が商用可能であると言う訳ではありません。商用可能である場合も、トレーニングジムとして利用出来ないと言う場合も考えられます。
マイクロジムとは何かを詳しく説明しないまま物件を借りた結果、途中で追い出されてしまう可能性もあるでしょう。さらに、トレーニングマシンなどに床が耐えられるかどうか、近隣の部屋などに騒音で迷惑を掛けないかどうかなど注意しておくべき項目もあります。
物件探しの際はマイクロジムを開業出来る場所なのか、あらかじめ確認するようにしましょう。
ランニングコストが変動しづらく粗利も高いビジネス
マイクロジムを経営する際に掛かるランニングコストは、家賃や水道光熱費など限られた物となっています。トレーナーを雇う場合は人件費、融資を受ける場合には利息を含めた返済分が必要となります。
しかし、商品の仕入れが必要となる他のビジネスと比べて見通しが立ちやすい点は変わりありません。つまり、マイクロジムとはランニングコストが変動しづらいビジネスと言えます。
小規模で始める事もあり経費は比較的節約しやすいので、粗利も高いのです。
経営に成功するマイクロジムとは?
マイクロジムは個人事業としておすすめ出来る形態ですが、始めた人全員が成功すると言う訳ではありません。いくら小規模で始められると言っても、経営方針を誤るとすぐに資金繰りが苦しくなってしまう事も十分ありえます。
マイクロジムの持つメリットをきちんと把握した上で、適切な行動を取る事が大切です。そこで経営に成功するマイクロジムとは一体どのような物なのか、気を付けるべきポイントはどこなのかについて解説していきます。
トレーニング用の器具を必要最低限に抑える
経営に成功するマイクロジムとはどのような物かを考える際、経費の節約は避けて通れないポイントです。そのため、購入するトレーニング用の器具を必要最低限に抑える事は分かりやすい方法の1つと言えるでしょう。
ジムを開業する際、様々なトレーニングマシンを揃えたいと考えるかもしれません。しかし、マイクロジムであればパワーラックやアジャスタブルベンチがあれば十分です。
他の器具についても、オリンピックバーやフロアマット、バランスボールなど基本的な物が準備出来ていれば問題ありません。最初は必要最低限でスタートして、利用客のニーズに合わせて少しずつ増やしていく事をおすすめめします。
自重トレーニングなどを中心に据えるのであれば、トレーニングマシンなしで始める事も不可能ではありません。
大規模な内装工事を行わず経費を節約する
マイクロジムとは、内装にデザイン性を強く求められる事の少ない形態です。床面積が狭い事もあり、多額の費用が掛かる大規模な内装工事を行う必要はありません。
特別なこだわりがない場合、内装費を20万円以下で抑える事は難しくないでしょう。特にマンションを借りてマイクロジムを開業する場合、殆どの内装工事は小規模で済むはずです。
自分の手でDIYする範囲を増やせば、経費を数万円まで節約する事も出来ます。内装費を節約すればそれだけ資金繰りに余裕が出来ますから、経営の成功を目指すなら内装工事の節約を意識してみてください。
利用客が通いやすい立地条件を満たす
多くのお客さんに利用してもらえるマイクロジムとは、通いやすい立地条件を満たしている物です。いくら魅力的なトレーニングを提供するジムであっても、通いにくい立地だとどうしても足が遠のいてしまいます。
そのため、都市部の場合、駅やバスなどの公共交通機関からアクセスが良い場所にジムがある事が大切です。郊外であれば、ジムが沿道にある事や駐車場を確保出来ている事が重要となるでしょう。
また、ライバルとなるジムが付近にあるかというのも重要なチェック項目となります。同じようなトレーニングを提供しているマイクロジムがあると、集客の難易度が高くなるからです。
ターゲット層を考慮して価格を設定する
価格設定もマイクロジム経営を成功させるために重要なポイントです。入会費や月会費などを高めに設定すると、元を取ろうとする意識から定着率を維持しやすくなります。
しかし、高額な会費を支払えるお客さんはどうしても年齢が高めになるため、あまりジムを利用してもらえない場合もあるでしょう。より多くの利用客を集めたい場合、入会費や月会費をリーズナブルな物にすると言う選択肢もあります。
成功するマイクロジムとは、ターゲット層を考慮して価格を決めているジムです。地域の平均年収や見込み客の年齢層などを調べた上でセッション価格を決める事が大切になります。
ジムのコンセプトをハッキリさせる
マイクロジムのコンセプトをハッキリさせる事も、経営を成功させるために重要な部分と言えます。マイクロジムは規模の関係上、大手のトレーニングジムと比べると設備面ではどうしても劣る部分が出てくる物です。
効率的に集客するためには、コンセプトを明確にして他のジムと差別化する必要があります。成功しているマイクロジムとは、何のためにどのようなトレーニングをするかが分かりやすい物です。
ただし、いくらコンセプトをハッキリさせたとしても利用客が見込めない内容では意味がありません。ニーズを掴むための市場調査も大切です。
まとめ
マイクロジムとは小規模なジムの事であり、マンションやSOHO物件から始める事が可能です。店舗物件のように多額の保証金を求められる事がないので、初期費用を節約出来ます。
ただ、実際に物件を借りる際にはジムとして利用可能なのか、荷重計算や防音対策は大丈夫なのかなどを確認しなければなりません。マイクロジムは、家賃や水道光熱費などのランニングコストが変動しづらく経費を抑えやすいので、粗利も高いのです。
経費を節約するには、最低限の器具だけを準備して開業する事をおすすめします。また、内装工事も大規模に行う必要はなく、DIYを駆使すれば内装費を節約出来るでしょう。
マイクロジムを多くのお客さんに利用してもらいたいなら、駅から近い・沿道にあるなど通いやすい立地条件も大切です。価格設定も定着率や利用率に大きな影響を与えるので、ターゲット層を考慮して決める事が重要になります。
大規模なジムと差別化するためにも、マイクロジムはコンセプトをハッキリさせる事がおすすめです。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。