副業でパーソナルトレーナーは稼げる？メリット・デメリットも解説

近年、本来の仕事とは別に副業をする人の割合が増えてきています。新たに解禁する企業も出てくる中で、副業としてパーソナルトレーナーが出来ないかと考えている方もいるでしょう。

専門職と言うイメージが強いかもしれませんが、実は副業でパーソナルトレーナーをしている人は案外多いのです。働き方も複数あり、状況に合わせて選ぶ事が出来ます。

しかし、誰にでも簡単に出来る副業と言う訳ではありません。メリット・デメリットを把握した上で、自分に合った副業であるかを判断する必要があります。

副業としてパーソナルトレーナーをする方法と、メリット・デメリットについてチェックしていきましょう。

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副業としてパーソナルトレーナーをする方法

副業としてパーソナルトレーナーをする際、どのような形で働くかは非常に重要です。本業のトレーナーとして働く場合、正社員やアルバイト、フリーランスや独立開業など様々な選択肢があります。

副業でパーソナルトレーナーをする場合も同じように複数の選択肢があるため、自分に適した方法を選ばなければなりません。もしライフスタイルに合わない働き方を選んでしまうと、副業が長く続かなかったり収入面で不満が出て来たりする事になるでしょう。

副業としてパーソナルトレーナーをする場合、以下のような方法があります。

パーソナルジムのアルバイト・パートとして働く

パーソナルジムのアルバイト・パートとして働く事は、副業でパーソナルトレーナーをする手堅い方法です。求人を出しているパーソナルジムに応募して採用してもらうと言う流れは、一般的なアルバイト・パートと変わりません。

実際に働き始める前に研修を受けられる事が多いため、パーソナルトレーナーとしての経験が浅くても挑戦しやすい働き方です。トレーニング指導や食事指導のマニュアルが用意されているジムであれば、円滑に副業を開始出来るでしょう。

また、お客さんに指名してもらえずセッションをこなす事が出来なくても、ジムの雑務などをして副収入を得る事が可能です。

フリーランスのパーソナルトレーナーとして働く

フリーランスとして働く事も、副業としてパーソナルトレーナーをする方法の1つです。SNSなどを通じて集客を行い、レンタルジムなどのトレーニング場所で指導を行う働き方となります。

ジムの都合に合わせる必要がないため、週末起業をしたいと考えている方には特にお勧めです。また、個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約を結び、セッションを行う働き方も出来ます。

どちらの方法もアルバイト・パートと比べると自由度が高いのですが、トレーナーとしての技量は自分自身で高めなければなりません。

副業でパーソナルトレーナーをするメリット

副業でパーソナルトレーナーをする事にどのようなメリットがあるかは、働き始める前にぜひ把握しておきたい点です。数ある副業の中からパーソナルトレーナーを選ぶ事になる訳ですから、他の仕事にはない独自のメリットを理解しておいた方が良いでしょう。

メリットに魅力を感じなければ、パーソナルトレーナー以外の副業を探してみる選択肢も出てくるからです。また、本業としてパーソナルトレーナーをする場合との違いを知る事で、副業として選ぶ意味も理解出来ます。

副業としてパーソナルトレーナーをするメリットとしては、以下のような事が挙げられるでしょう。

本業で安定した収入を確保しながら挑戦出来る

本業で安定した収入を確保しながら挑戦出来る点は、副業としてパーソナルトレーナーをする大きなメリットの1つです。フリーランスでパーソナルトレーナーをする場合、必ずしも期待していたような収入が得られるとは限りません。

アルバイト・パートとして働く場合もインセンティブがなかなか稼げず、給料があまり貰えない事態は十分考えられます。金銭的な余裕がなくなった結果、無難に収入を得る事だけを重視してしまい、長期的な展望を描けないケースも出てくるでしょう。

もしパーソナルトレーナーとは別に本業があれば、金銭的な面を気にせず資格の取得や新しい指導方法など、様々な事にチャレンジしやすくなります。失敗を重ねる中で少しずつトレーナーとしての力量を上げていく事も出来る訳です。

様々な時間・場所を選んで副業する事が出来る

パーソナルトレーナーは、様々な時間・場所を選んで働く事が出来る仕事です。昼間の時間帯だけでなく、仕事の終わった後や休日に副業をする事も出来ます。

また、朝活と言うキーワードが取り上げられるようになっている事からも分かる通り、仕事の前にパーソナルトレーナー業を営む事も可能です。地域にもよりますが、働くジムも仕事場の近くから自宅の近所まで好みの場所を選択する事が出来ます。

あくまでも本業を最優先にしたい場合でも、調整がしやすい副業なのです。

日中働いているお客さんとスケジュールを合わせやすい

サラリーマンを主な利用客と考えた場合、トレーニングのスケジュールを合わせやすい点も優れています。昼の時間帯に本業をこなしているのであれば、副業でパーソナルトレーナーをする時間帯は当然日中働いているお客さんがトレーニングをする時間帯と重なります。

つまり、指導する時間が自然と同じ日程となるため、無理なスケジュールを組んで身体を壊してしまうリスクを避けやすくなるでしょう。サラリーマンの利用者が多いオフィス街のジムで働くなら、特にスケジュールは合わせやすいのです。

副業をするのに資格が必須ではない

パーソナルトレーナーには現在のところ国家資格が存在しないため、副業をするのに資格が必須ではありません。そのため、資格を持っていない状態でも副業を始められるメリットがあります。

まずは「実際にパーソナルトレーナーとして働いてみて自分自身に合った副業なのかを確かめたい」と言う方にとっては、見逃せないメリットです。未経験者でも応募出来る求人があるため、比較的挑戦しやすい副業と言って良いでしょう。

ただし、必須ではないとは言え、資格が全く要らないと言う訳ではありません。高収入を目指す上で民間資格を取得する意義は大きいと言う事も覚えておきましょう。

副業でパーソナルトレーナーをするデメリット

副業でパーソナルトレーナーをする事は、何もメリットばかりと言う訳ではありません。当然の事ではありますが、無視できないデメリットも存在します。

デメリットを把握しないまま副業をしてしまうと、後々続ける事が難しくなる場合もあるでしょう。働き方によって回避できるデメリットもあるので、最初にデメリットの内容を確かめておく事が重要です。

副業としてパーソナルトレーナーをするデメリットとしては、以下のような事が挙げられます。

ジムによっては昼の時間帯の出勤が求められる事もある

副業でパーソナルトレーナーをするメリットとして時間や場所の自由度を挙げましたが、ジムによっては昼の時間帯に出勤する事を求められる場合があります。そのようなジムで働くには、本業が昼に空き時間を作れる仕事でなければなりません。

全てのジムで昼の出勤が必須と言う訳ではありませんが、求人の選択肢が狭くなる点に注意が必要です。また、求人情報に明示されていないにも関わらず、昼の出勤が推奨される場合もあります。

認識の違いがないかどうか、採用面接の際に確認しておいた方が無難です。

トレーナーとしての実力が無ければ高収入を得る事は難しい

副業で高収入を得たいのであれば、パーソナルトレーナーとしての実力を上げる事は必要不可欠です。実力不足からなかなかお客さんに指名してもらえないと、セッション回数が少なくなってしまいます。

アルバイト・パートの場合はインセンティブが低くなりますし、フリーランスの場合はセッション回数が売上に直結するため大問題です。ある程度の実績がなければ、そもそもジムと業務委託契約を結べないケースもあります。

そのため、パーソナルトレーナーは副業の場合でも常に勉強が求められる仕事です。働き始めたから安泰と言う訳ではなく、自身を向上させるための努力を続ける必要がある事を理解してください。

副業でパーソナルトレーナーをする際の注意点

パーソナルトレーナーは未経験で応募出来る場合もありますが、誰にでも可能な副業ではありません。本業に悪影響を与えず副収入を得るためには、いくつかのハードルを越える必要があります。

また、パーソナルトレーナーの副業で収入を得た場合、税金の問題も考えなければなりません。あらかじめ注意点を把握して、想定外のトラブルを防ぐよう心がけましょう。

副業としてパーソナルトレーナーをする際に注意しておきたい点は以下の通りです。

本業の会社で副業が許可されているか確認する

2018年に厚生労働省の作成したガイドラインでは、副業禁止の規定が削除されています。そのため、基本的に副業をする事に法的な問題はありません。

しかし、本業の会社の就業規則によっては副業が出来ない事もあり、場合によっては懲戒を受けるリスクも出てきます。副業自体は問題なかったとしても、本業に支障が生じる副業や会社に損が出る副業などは認められない場合が殆どです。

パーソナルトレーナーとして働き始めてから問題が起きないよう、本業の会社で副業が許可されているかは事前に確認しておきましょう。

副業には時間にある程度の余裕が必要になる

副業としてパーソナルトレーナーをするには、時間にある程度の余裕を持っておかなければなりません。残業する事が多い人は仕事帰りに副業をする事が難しくなりますし、休日出勤が多い人は当然休日の副業がしにくいでしょう。

パーソナルトレーナーは他の人に代わりをお願いする事が難しいため、お客さんを長い時間待たせてしまう事になりかねません。つまり、副業をするための時間を安定して確保出来るかが重要となります。

ジムまで移動するための時間が掛かり過ぎないかも併せてチェックしておきたいポイントです。

副業で得た収入によっては確定申告をしなければならない

副業で20万円以上の収入を得た場合、確定申告をしなければなりません。売上ではなく収入で計算するため、経費を差し引く事は出来ます。

しかし、仕入れの要らないパーソナルトレーナーは経費が少なくなる傾向にあり、ちょっと稼いだだけで確定申告の対象になりがちです。また、収入が20万円以下でも住民税は支払う必要があります。

パーソナルトレーナー業とは別に税金を納めるための作業が必要になる訳です。会計ソフトなどを使って作業を進める事は出来ますが、不安に感じるのであれば専門家に依頼する事も考慮した方が良いでしょう。

まとめ

副業でパーソナルトレーナーをするには、アルバイト・パートとして働く・フリーランスとして働くと言う選択肢があります。前者は研修があるため応募しやすく、後者は自由度が高いです。

本業の収入のおかげで、副業では金銭的な問題を気にせず様々な事に挑戦出来るでしょう。朝や夜にも働ける、様々な場所のジムを選べるなどのメリットにも注目です。

サラリーマンのお客さんとスケジュールが合わせやすい事もメリットと言えます。コミュニケーション能力などトレーナーに求められるスキルは本業でも活用できる可能性が高いのです。

資格なしでも始められる副業である点も見逃せません。ただし、昼の出勤を求められるジムのあるので注意が必要です。

また、実力不足だとセッションの回数が少なくなり、高収入を目指すことが難しくなります。本業の会社が許可しているかも確認しておきましょう。

時間の余裕も必要なので、残業・休日出勤が多い人にはあまり向きません。20万円以上の収入を得た場合、確定申告が必要となるので不安ならプロの手を借りましょう。