パーソナルトレーナーの6つの仕事内容を解説!求められる資格はある?
パーソナルトレーナーとして働く事に興味がある場合、まず気になるのはどのような仕事をする職業なのかと言う点でしょう。マンツーマンでトレーニングをするというイメージは持っていても、具体的な仕事内容となるとあまり知らない方が多いはずです。
パーソナルトレーナーの様々な仕事内容を把握しておけば、適性や求められる能力について考えやすくなります。また、パーソナルトレーナーに関する資格について知っておく事も良い条件で働くために有用です。
パーソナルトレーナーの仕事内容と、それをこなすために求められる資格についてチェックしていきましょう。
>>【トップクラスの集客力】フランチャイズ募集の詳細を見てみる。
この記事の目次
パーソナルトレーナーの仕事内容
パーソナルトレーナーと聞くと、多くの方はトレーニングを指導する姿を思い浮かべると思います。確かにトレーニングの指導は主な業務と言えますが、パーソナルトレーナーの仕事内容はそれだけではありません。
ただ指導するだけでOKと考えてトレーナーを目指すと、ギャップに戸惑う事になる可能性が高いのです。所属するジムによっても差は出てきますが、一般的な仕事内容を把握しておいて損はありません。
パーソナルトレーナーの具体的な仕事内容としては、以下のような事が挙げられます。
目的に応じたパーソナルトレーニングの指導
パーソナルトレーニングの指導は、まず最初に想像するパーソナルトレーナーの仕事内容でしょう。お客さんの姿勢をチェックしたり、トレーニング器具の正しい使い方をアドバイスしたりと、様々な形の指導が考えられます。
「健康診断で気になる数値が出たから運動したい」「美しい身体を手に入れるためにダイエットしたい」「スポーツで良い成績を納めたい」など、個々の目的に応じた指導を行う事が肝心です。また、トレーニングそのものだけでなく、メンタル面でのフォローをする事もパーソナルトレーナーの大切な仕事です。
筋トレや食事指導はストレスが溜まりやすいので、メンタル面でのフォローは非常に重要な仕事と言えるでしょう。しっかりとコミュニケーションを取って、指導役として信頼してもらえるかどうかが重要となります。
カウンセリングとトレーニング計画の作成
トレーニングを始める前の下準備も、パーソナルトレーナーの大事な仕事内容です。まずカウンセリングを行い、お客さんがどんな目的でトレーニングをするのかを把握します。
もしカウンセリングなしでトレーニングを始めてしまうと、目的と合致しない非効率的な運動をさせる事になりかねません。そのため、カウンセリングでお客さんの思いをしっかり確認して、適切なトレーニング計画を作成していく必要があります。
状況の変化に応じてトレーニング計画を随時調整していく事も求められるでしょう。
利用客への食事指導
利用客への食事指導もパーソナルトレーナーの仕事内容の1つです。普段の食事の内容をチェックした上で改善点を指摘する、具体的な食事メニューを提案するなど様々な形式があります。
パーソナルトレーニングの食事指導は、食事量を減らす・糖質を抑えるなどダイエットに関する物と言うイメージが強いのですが、必ずしもそのような内容になるとは限りません。無理に減量させるのではなく、健康的に目標を達成出来る食事を提案する事が重要です。
そのため、栄養学などの知識があった方が良い指導を行えるでしょう。
SNSなどを活用したジムへの集客
パーソナルトレーニングジムの運営において集客は欠かせない行動です。InstagramやFacebookなどのSNSを活用したジムへの集客も、パーソナルトレーナーの仕事内容として挙げられます。
実際のトレーニング風景を撮影して雰囲気を伝える、鍛えた肉体をアピールして信頼度を高めるなど、ジムの魅力を上げるための業務です。場合によっては、ジムのウェブサイトやブログの更新作業を任される事もあるでしょう。
小規模なジムの場合、チラシ配りを担当する事もあるかもしれません。
器具の点検や清掃などの雑務
トレーニング器具の点検もパーソナルトレーナーの仕事内容に含まれます。トレーニング器具が劣化していたり故障していたりすると、お客さんの怪我の原因になりかねません。
そのため、しっかりとチェックした上で必要なメンテナンスや入れ替えの判断をする必要があります。他にも、トレーニングとトレーニングの間に、ジム内の清掃など細かな雑務を行う事になるでしょう。
ジムによっては電話応対や簡単な事務作業も仕事内容に含まれる事があります。
後輩や雇用スタッフの教育
所属するジムに新しく入ってきた後輩トレーナーを育成する事も、仕事内容と言って良いでしょう。自らジムを経営する場合には、雇用したスタッフへの教育が必要となります。
ジムでのトレーニングに関するノウハウや接客の注意点など、パーソナルトレーナーとして働くために必須の知識を教えていく形です。共に働く仲間の技量が上がる事はジムの信頼度を増す事に繋がりますから、最終的には自分の利益にもなります。
営業時間以外の時間帯に教育を行うジムもありますが、大きな意味のある業務だと理解してください。より組織的に大きくしていく事を考えているのであれば、マニュアル作成をするなどの業務も必要になってくるでしょう。
パーソナルトレーナーの仕事内容に求められる資格
パーソナルトレーナーには現在の所、国家資格がありません。そのため、資格を持っていなくてもパーソナルトレーナーとして働く事は出来ます。
しかし、トレーナーとして働くのであれば、民間資格を取得した方が有利なのも事実です。資格と言う形で、パーソナルトレーナーの仕事内容に求められるスキルを習得している事を示せます。
また、資格を取得する過程で学んだ知識を実際の指導に活かす事も出来るでしょう。パーソナルトレーナーの仕事内容に求められる資格について以下で解説します。
パーソナルトレーナーに関する民間資格
パーソナルトレーナーに関する民間資格は多数あるため、どれを取得すべきか悩む方もいるでしょう。どの資格にも意味はありますが、パーソナルトレーナーの仕事内容をこなすと言う視点で見るなら、以下のような民間資格がお勧めです。
・NSCA-CPT・NSCA-CSCS(全米エクササイズ&コンディショニング協会)
・JATI-ATI・JATI-AATI・JATI-SATI(日本トレーニング指導者協会)
・JHCA-FC・JHCA-HC(日本ホリスティックコンディショニング協会)
・健康運動指導士・健康運動実践指導者(健康・体力づくり事業財団)
ジムごとに求められる資格は異なる
民間資格を取得する上で気を付けたいのが、ジムごとに求められる資格は異なると言う点です。せっかく資格を取ったにも関わらず、ジムの指定する資格ではなかったために待遇面で有利にならない事も十分考えられます。
前述した民間資格は求められる事の多い資格なので、無難な選択肢と言えるでしょう。しかし、ジムでのパーソナルトレーナーの仕事内容にあまり合致しなければ評価されない事もあります。
絶対に収入アップに繋がると言う訳ではありません。そのため、所属したいジムが決まっているなら、どんな資格が求められるかを事前にチェックしておきましょう。
大学や専門学校でパーソナルトレーナーの仕事について学ぶ
パーソナルトレーナーの仕事内容は独学でも学べる分野ではあります。しかし、体系的な教育訓練を受けた方が効率的であるため、可能なら大学や専門学校で学んだ方が良いでしょう。
最近はパーソナルトレーナーを目指すための学科を設置している学校も数多く存在しています。ただし、学校に通うには多額の学費を支払わなければなりませんし、仕事に就くまでには長い期間が必要です。
あまり時間的な余裕がないのであれば、より短期間で学べるパーソナルトレーナーの養成スクールに通う選択肢も検討してみてください。未経験可能なジムであれば、実際に働きながら学ぶのも効率が良いかなと思います。
まとめ
パーソナルトレーナーの仕事内容は、トレーニングの指導だけではありません。カウンセリングやトレーニング計画の作成、メンタルケアや食事の指導など、利用者が目的を果たせるように総合的なサポートを行う必要があります。
また、Instagramなどでの集客作業や器具の点検、ジムの清掃や後輩の指導など、トレーニングそのもの以外の仕事もこなさなければなりません。パーソナルトレーナーには国家資格はありませんが、NESTA-PFTを初めとする民間資格を取得すると仕事に役立ちます。
ただし、求められる資格はジムごとに差がある点に注意してください。大学や専門学校、養成スクールなどでパーソナルトレーナーの仕事を学ぶ事も出来ます。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。