ダイエット中の鍋が優秀な理由!おすすめレシピや具材を解説
鍋料理は日本人に馴染みがある料理で、特に体を温めたい寒い時期には人気があります。この鍋料理というのは、具材や食べ方などを少しだけ意識するだけで、ダイエットに役に立てる事ができるのです。
そこで今回の記事では、鍋を使うダイエットの正しいやり方や効果を高めるためのポイント、注意点などを詳しく解説します。また、ダイエット中に特におすすめしたい簡単な鍋レシピもご紹介します。
この記事の目次
ダイエット中に鍋がおすすめな理由
ダイエット中に鍋がおすすめできる理由は、主に以下の3つあります。
・調理段階で油などを使わないので済むのでカロリーが比較的低い
・カロリーが低いわりに満腹度が高い
それぞれの理由について1つずつ、より詳しく解説していきます。
肉や野菜などからバランスよく栄養を摂れる
ダイエットに成功するためには、たんぱく質や炭水化物、ビタミンやミネラルなどをバランスよく摂らなければいけません。なぜなら、特定の栄養素が不足してしまうと代謝が落ちたり、脂肪をエネルギーとして使いにくくなったりするからです。
しかし、一般的ダイエットのように食事の量を無理に減らすと、どうしても特定の栄養素が足りなくなってしまう傾向にあります。ところが、鍋は肉や魚などのたんぱく質が豊富な具材や食物繊維・ビタミンなどが多い野菜等を使うので、栄養バランスが良いのです。
そのため、鍋を活用すれば、上記のような栄養不足による悪影響を受ける事なくダイエットできます。これこそが鍋がダイエットにおすすめできる最大の理由の1つなのです。
調理で油などを使わないのでカロリーが低い
一般的に食材を加熱したりする料理の多くは、調理段階で油などを収集するためカロリーが高くなってしまう傾向にあります。しかし、ほとんどの鍋料理では調理油等は一切使わないため、食材そのものに含まれている脂質以外はありません。
そのため、1食分のカロリーも他の料理と比べて比較的低いのです。ダイエットに成功するためには、摂取カロリーをなるべく低く抑えなければいけません。
だからこそ、それを実現しやすい鍋料理がダイエットにおすすめできるわけなのです。
満腹度が高い
一般的なダイエットでは通常よりも食事の量を減らすため、強い空腹感に悩む人は多いのです。しかし、その空腹感の無理して我慢していると途中で耐えられなくなり、食事や間食の食べ過ぎに繋がる事があります。
ところが、鍋では先ほども解説したように、野菜をふんだんに使いますので食物繊維をたっぷり取る事ができるので、満腹を得られやすいのです。それに加えて、満腹感をもたらしやすい温かいスープを飲む事もできるので、さらに満腹度を高める事ができます。
これは空腹でダイエットに失敗した経験がある人にとっては、非常に魅力的なメリットだと言えるでしょう。
鍋を使うダイエットの正しいやり方や効果を高めるためのポイント
鍋だからと言ってどんな種類の鍋でも良いというわけではありません。正しく効果を得るためには、正しい方法で具材等を選び、適した量やタイミングで食べないといけないのです。
そこで、鍋を使うダイエットの正しいやり方について解説します。また、合わせてダイエット効果をより高めるためのポイントについてご紹介します。
1週間以上朝昼夜のどれか1食を鍋に置き換える
鍋を使うダイエットでは、鍋料理を通常の食事と置き換えて食べる必要があります。その置き換える回数については、朝昼夜のどれか1食分に限定するのが基本的なやり方です。
置き換える時間帯については、最も摂取カロリーが多い傾向にある食事の際に置き換えるのが効果的な方法だと言えます。そのため、置き換えるタイミングは、自分の生活環境に合わせて決めると良いでしょう。
また、鍋を置き換える期間ついてはなるべく確実に効果を得るため、最低でも1週間以上続ける事をおすすめします。
しらたきなどの低カロリーでボリュームがある具材・食材
鍋によるダイエットを成功させるためには、具材・食材選びが非常に重要だと言えます。なぜなら、高脂質など間違った具材等を選んでしまうと、高カロリーになってしまったり、満腹感が得られずダイエットに失敗してしまう可能性があるからです。
どのような事を意識して具材・食材を選ぶべきかと言うと、基本としては低カロリーでかつボリュームのあるものを選ぶようにしてください。
具体的には、以下のような具材・食材です。
・こんにゃく
・もやし
・白菜
・きのこ類
・豆腐
・海藻類
このような具材・食材を選べば、満腹感を得られながらもカロリーが低い鍋を作れますので、このポイントはしっかりと守るようにしてください。
鶏肉や魚などのヘルシーなたんぱく質源を選ぶ
鍋によるダイエットを成功させるためには、低カロリーでボリュームがある野菜やしらたきなどを選ぶ必要があります。それと同じように、鍋のメインのたんぱく質源もなるべくヘルシーなものを選ぶべきです。
具体的には、以下のような脂質が少な目のたんぱく質源がおすすめだと言えます。
- 鶏肉
- 白魚全般
- 貝
ただ、鍋料理では豚肉や牛肉など比較的多くの脂質を含む食材を使用するレシピも多いのです。そのようなレシピの場合は、調理バサミや包丁を使って脂身や皮の部分を切り落とせばカロリーを抑えられますので、ぜひ試してみてください。
ご飯やシメは食べない
ダイエットのために鍋を食べるのであれば、ご飯やシメは食べないようにしてください。なぜなら、以下のような影響があるからです。
- 1日の摂取カロリーが大幅に増加する
- 糖質により血糖値が上昇し無駄に脂肪が合成される可能性がある
鍋のシメなどは非常に美味しいものですが、上記の通り悪影響しかありませんのでダイエット中は避けるようにしましょう。ただ、どうしても食べたいというのであれば、翌日の朝ごはんとして食べたり、その他の食事を控え目にするなどの工夫をしてください。
腹八分目になるような量にする
ヘルシーな食材などを使えば、鍋料理はカロリーを十分に低くできます。しかし、だからと言って、満腹になるまでたくさん食べていては結局摂取カロリーが高くなり、意味がありません。
そのため、ダイエット中に鍋を食べる時にはカロリーが低くても、食べる量は腹八分目くらいにするよう心がけましょう。ちなみに、鍋の食材や具材は食物繊維が豊富なので、量を抑えてもしっかりと噛んで食べれば、十分にお腹が膨れるのです。
また、咀嚼の回数を増やせば脂肪燃焼をサポートする、ノルアドレナリンが十分に分泌される等のメリットもあります。ですので、鍋を食べる時には量を食べる抑える代わりに、噛む量を増やしてみてください。
市販のつゆやたれは糖質や脂質の量が少ない種類を選ぶ
鍋料理を作る時に市販のつゆを利用したり、食べる時に市販のたれを使う事はよくあります。ただ、ダイエット中にその市販のつゆやたれを利用するのなら、種類に気を付けなければいけません。
なぜなら、市販の商品の中には、脂質や糖質が多く含まれていてカロリーも高いダイエットに向かないものがあるからです。そのため、鍋料理で市販の商品を使う時には必ず成分表をチェックして、糖質や脂質の量が出来るだけ少ないものを選ぶようにしましょう。
ダイエット中におすすめ!鍋レシピ5選
ダイエット中にぜひおすすめしたい鍋のレシピをご紹介します。
・キムチトマト鍋
・牡蠣出汁 野菜&きのこ鍋
・モズクと豆腐のダイエット鍋
・水炊き風春雨入り鍋
それぞれのレシピがなぜおすすめ出来るのかという理由を、材料や具体的な作り方と合わせて見ていきます。鍋のレパートリーが少ない人などは一通りチェックして、良さそうなものがあればぜひ実際に作って食べてみてください。
大根と糸コンニャクのダイエットうまうま鍋
大根と糸コンニャクのダイエットうまうま鍋が、ダイエット中におすすめ出来る理由は以下の2つあります。
- 糸コンニャクや大根などダイエットに役立つ食物繊維の豊富な食材がメイン
- 豆腐と鮭から植物性と動物性の2つのたんぱく質を摂取できる
大根と糸コンニャクのダイエットうまうま鍋に必要な材料と具体的な作り方については、以下をチェックしてください。
材料
食材 | 量 |
---|---|
大根 | 2分の1本 |
白の糸コンニャク | 1袋 |
薄揚げ | 1枚 |
木綿豆腐 | 半丁 |
鮭の缶詰 | 1缶 |
三つ葉 | 少量 |
水 | 1000cc |
うどんだし濃縮タイプ | お玉3杯分 |
ほんだし | 小さじ1杯 |
薄口しょうゆ | 小さじ1杯 |
作り方
2.薄揚げを短冊切りした後、糸コンニャクと一緒にお湯で油抜き・あく抜きをする
3.鍋に水とうどんだし、ほんだし、大根、糸コンニャク、薄揚げ、豆腐を入れて中火で煮こむ
4.アクを取り除き、鮭の缶詰を入れる
5.醤油を入れて少し煮た後、三つ葉を乗せれば完成
URL:https://cookpad.com/recipe/3630593
キムチトマト鍋
キムチトマト鍋が、ダイエット中におすすめ出来る理由は以下の3つあります。
- デトックス効果がある玉ねぎの皮の出汁を使っている
- 鶏肉やイカ、エビなどから十分なタンパク質を摂取できる
- 脂肪燃焼サポートするカプサイシンが含まれているキムチを使っている
キムチトマト鍋に必要な材料と具体的な作り方については、以下をチェックしてください。
材料
食材 | 量 |
---|---|
玉ねぎ皮出汁 | 鍋の7番目までの量 |
キムチ | 300g |
豚赤身サイコロ状 | 10切れ |
鶏胸肉サイコロ状 | 10切れ |
トマトくし切り | 1個分 |
ちくわ斜め切り | 1本分 |
ニンジンミニ | 4本 |
玉ねぎくし切り | 2分の1個分 |
レンコンスライス | 3枚 |
冷凍のイカ、エビ | 各5切れ |
片栗粉 | 大さじ1杯 |
野菜ジュース | 100cc |
ケチャップ | 大さじ1杯 |
白菜 | 3枚 |
ニラ束 | 5cmのザク切りを2つ |
もやし | 一握り |
卵 | 1つ |
豆腐 | 適量 |
コンニャク | 適量 |
作り方
2.ニラと白菜、もやし、豆腐、コンニャク、ちくわ、トマト、ケチャップ、卵を入れる
3.卵が少し固まるまで煮込んだら完成
URL:https://cookpad.com/recipe/4175759
牡蠣出汁 野菜&きのこ鍋
牡蠣出汁 野菜&きのこ鍋が、ダイエット中におすすめ出来る理由は以下の2つあります。
- 野菜とキノコから多くの食物繊維やビタミン、ミネラルを摂取できる
- シンプルな味付けなのでカロリーが低い
牡蠣出汁 野菜&きのこ鍋に必要な材料と具体的な作り方については、以下をチェックしてください。
材料
食材 | 量 |
---|---|
長ネギ | 1本 |
白菜 | 150g |
えのき | 1袋 |
エリンギ | 1パック |
ぶなしめじ | 1パック |
しいたけ | 6個から8個 |
ほうれん草 | 150g |
ブラックタイガー | 4匹 |
牡蠣 | 150g |
出汁の材料
食材 | 量 |
---|---|
水 | 600cc |
昆布 | 2cm×5cm |
減塩醤油 | 大さじ1杯 |
かき醤油 | 大さじ1杯 |
白だし | 大さじ1杯 |
みりん | 大さじ3杯 |
すりおろししょうが | ひとかけら |
作り方
2.えのきとぶなしめじの石づきを切り取ってほぐし、エリンギは食べやすい大きさに切る
3.出汁の材料を鍋に入れて沸騰させる
4.出汁が沸騰したらキノコ以外の材料を入れて沸騰させる
5.最後にきのこ類を入れて材料全てに火が通れば完成
URL:https://cookpad.com/recipe/5332748
モズクと豆腐のダイエット鍋
モズクと豆腐のダイエット鍋が、ダイエット中におすすめ出来る理由は以下の2つあります。
- ミネラルが豊富で、脂肪などを燃焼させる作用もあるモズクを使っている
- 最低限の味付けと材料なので作るのが簡単で、しかも低カロリー
モズクと豆腐のダイエット鍋に必要な材料と具体的な作り方については以下をチェックしてください。
材料
食材 | 量 |
---|---|
モズク | 1パック |
木綿豆腐 | 1丁 |
白菜 | 3枚 |
しいたけ | 4枚 |
ニンジン | 1本 |
春菊 | 1パック |
ポン酢 | 適量 |
昆布 | 10cm角 |
作り方
2.白菜をそぎ切りし、人参はピーラーで細くする
3.春菊を葉だけつんでおき、豆腐はこのやすい大きさにカットする
4.煮えにくい材料から入れて火が通るまで煮込めば完成
URL:https://cookpad.com/recipe/4198760
水炊き風春雨入り鍋
水炊き風春雨入り鍋が、ダイエット中におすすめ出来る理由は以下の2つあります。
- 低カロリーでボリュームがある春雨を使用している
- サッパリ味付けなので朝ごはんでも置き換えやすい
水炊き風春雨入り鍋のダイエット鍋に必要な材料と具体的な作り方については以下をチェックしてください。
材料
食材 | 量 |
---|---|
水 | 鍋の半分ぐらいの量 |
酒 | 大さじ3杯 |
塩昆布 | 小さじ1杯 |
だし醤油 | 大さじ1杯 |
春雨 | お好みの量 |
カニカマ | 4本 |
白菜 | 3枚 |
豚肉 | 6枚 |
油揚げ | 半分 |
エリンギ | 3枚 |
豆腐 | 1丁 |
作り方
2.沸騰したら豚肉と野菜、春雨などの材料を投入し、火が通れば完成
URL:https://cookpad.com/recipe/4187180
ダイエット中は鍋以外の食事メニューも意識しないと太るので注意
ダイエットに鍋を取り入れるのであれば、1つだけ注意点があります。それは、鍋以外の2食分の食事メニューのカロリーや、栄養素も近いと意識しなければいけないという事です。
鍋自体は正しく作れば、栄養満点でかつ低カロリーに仕上げる事ができます。ところが、他の2食のカロリーや栄養を無視していると、1日の摂取カロリーが大幅に増えたり、栄養バランスが崩れたりする事も十分にあるのです。
そうすると、どれだけ質の高い鍋を食べてもダイエットで痩せる事はできません。そのような事を防ぐためにも、鍋をダイエットに取り入れる際には、他の2食の内容もしっかりと意識するようにしましょう。
まとめ
ダイエットと鍋に関する情報を簡単にまとめます。
【ダイエットで鍋料理がおすすめできる理由】
- 肉や野菜などの具材からダイエットに必要な栄養をバランス良く摂れる
- 調理段階で油などを使わないので低カロリーに仕上げる事ができる
- 食物繊維が豊富で、温かいスープなどを飲めるので満腹度が高い
【鍋を使うダイエットの正しいやり方とそのポイント】
・しらたきやコンニャクなどの低カロリーでボリュームがある具材や食材をメインにする
・たんぱく質源は鶏肉や魚などのヘルシなものを選ぶ
・どうしても豚肉などを食べたいなら皮や脂質を包丁等で取り除いてから入れる
・ご飯やシメはできるだけ食べない
・腹八分目を目安にゆっくりよく噛んで食べる
・市販のつゆやタレを使うなら脂質や糖質が少ないものを選ぶ
【ダイエットにおすすめの鍋レシピ5選】
・キムチトマト鍋
・牡蠣出汁 野菜&きのこ鍋
・モズクと豆腐のダイエット鍋
・水炊き風春雨入り鍋
鍋以外の2食のカロリーや栄養も意識しないと痩せられないので注意
鍋料理は上記のように正しい方法やいくつかのポイントを抑えれば、ダイエットに役に立つ料理です。これから鍋をダイエットに活かしたい人は、ぜひこれらの情報を参考に効果的に鍋を取り入れてもらいたいと思います。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。