パーソナルトレーナーの代表的な資格は?選び方や受講料も解説
パーソナルトレーナーをするために資格は絶対に必要と言う物ではありません。しかし、資格を取得するまでの過程で仕事に必要な専門知識を学べますし、集客やジムへの就職でも有利に働きます。
パーソナルトレーナーとして成功したいなら、出来るだけ取得しておいた方が良いでしょう。ただ、パーソナルトレーナーの資格は複数あるため、どれを取得するかが問題となります。
資格ごとの特徴を把握した上で、自分に適した物を受験する必要があると言う事です。パーソナルトレーナーの代表的な資格と取得する際のポイントについてチェックしていきましょう。
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この記事の目次
パーソナルトレーナーの代表的な資格
パーソナルトレーナーの資格は、様々な団体が様々な形で認定を行っています。当然の事ではありますが、試験の内容や受験するための条件は異なるため良く内容を比較する事が大切です。
しかし、パーソナルトレーニングに関わる資格は数が多いため、網羅しようとすると大きな手間が掛かってしまいます。どの資格の取得を目指すべきか皆目見当が付かず、立ち往生してしまう場合もあるでしょう。
そのため、まずはフィットネス業界で名前の挙がりやすいメジャーな資格から始める事をお勧めします。パーソナルトレーナーの代表的な資格は、以下の通りです。
NSCA-CPT
NSCA-CPTは世界各国のパーソナルトレーナーが取得している信頼度の高い資格です。フィットネス業界での知名度も高く、トレーニングジムのスタッフ募集で所持を求められる場合も多くなっています。
様々な人へのトレーニング指導が出来る能力が求められるため、パーソナルトレーナーとしての実力を示すのに十分な内容です。センター試験などでお馴染みのマークシート形式で155問が出題されますが、その中の15問は点数にならず将来の試験問題に活用されます。
ただし、どの問題が点数にならないかは分からないので、155問しっかり解答する物と考えて問題ありません。全国各地にあるテストセンターで受験出来る資格なので、地方に住む人でも試験を受けやすいです。
受験資格はNSCAジャパン会員である事・満18歳以上・高卒以上など、比較的緩めな部類となっています。
NESTA-PFT
NESTA-PFTもNSCA-CPTと同じく、知名度の高いパーソナルトレーナーの資格です。トレーニングの指導に関する知識だけでなく、売上などビジネスとしてのパーソナルトレーナーに関しても学ぶ必要があります。
全125問の筆記試験を受け、100問以上正解出来れば合格です。東京会場では月1回、大阪・名古屋会場では月2回試験が開催されています。
満18歳以上・高卒以上など受験資格にもNSCA-CPTと近い部分があります。しかし、PFTのテキストを購入する必要がある・NESTAの養成講座を受講する必要があるなどの違いもある点には注意が必要です。
また、資格に有効期間が設定されているため、4年間に1回のペースで更新をする必要があります。
JATI-ATI
JATI-ATIは国内の協会が認定をしているパーソナルトレーナーに関わる資格です。日本生まれの資格と言う事で、試験内容は日本のフィットネス業界により合致した物となっています。
試験方式はNSCA-CPTと同じくマークシート形式です。東京都で年2回試験が行われるのみなので、受験の機会は他の2つの資格と比べて少なくなっています。
また、受験するためにはJATIの養成講座を受講した上で課題を提出しなければなりません。しかも、養成講座を受講するには、大卒・短大卒・専門学校卒・実務経験3年以上の高卒などの条件を満たす必要があります。
そのため、受験のしやすさと言う面では、一歩劣る部分がある事は否めません。
トップ3以外で名前の挙がる事の多い資格
ここまで紹介したトップ3の資格以外にも、フィットネス業界で名前の挙がる事の多い資格は存在します。NSCA-CPTの上位にあたる資格のNSCA-CSCSは良い例です。
NSCA-CSCSはアスリートやスポーツチームの指導に関わる資格で、パーソナルトレーナーとしての知識だけでなく、施設の運営・管理やドーピングの知識も求められます。他にも、パーソナルトレーナー向けの資格としてはJHCA-FCがありますし、健康運動指導士も注目を浴びている資格の1つです。
パーソナルトレーナーとして活躍するために、最優先で取得すべき資格とは言えないかもしれませんが、代表的な資格を取得した後のステップアップとしては十分考慮に値するでしょう。
パーソナルトレーナーの資格取得のポイント
パーソナルトレーナーの資格を取得するには、様々な点をクリアしていかなければなりません。資格取得にどれだけの費用が掛かるかは重要な問題ですし、どのように試験勉強をするかも無視出来ない所です。
とりあえず挑戦して失敗から学びを得る方法もあります。しかし、パーソナルトレーナーとして早く活躍したいなら、効率的に資格を取るためのポイントを押さえておいた方が良いでしょう。
受験機会が限られる資格を取りたい場合にはなおさら事前の情報収集が欠かせません。パーソナルトレーナーの資格を取得する際のポイントとしては、以下のような事が挙げられます。
パーソナルトレーナーの代表的な資格の受験に掛かる費用
パーソナルトレーナーの代表的な資格の受験料は、以下のようになっています。
資格名 | 受験料 |
---|---|
NSCA-CPT | 46,000円 |
NESTA-PFT | 72,500円 |
JATI-ATI | 30,000円 |
ただし、この金額はあくまで受験料のみの数字です。NSCA-CPTはNSCAジャパンの会員である事が受験の条件なので、13,200円の年会費が必要です。
また、NESTA-PFTも4日間の講座を受講するのであれば、追加で96,000円が掛かります。その他、JATI-ATIは養成講座を受講しなければならないため、一般科目50,000円・専門科目55,000円の受講料が必要です。
他にも、試験会場への移動に掛かる費用などを考えると、受験のために用意すべき金額は意外と大きくなります。受験料だけで比べるのではなく、実際に受ける際の流れを想定して費用を算出しましょう。
実際に受験する資格の選び方
資格ごとの特徴を理解したものの、実際にどれを受験すべきか悩む方は少なくありません。そのような場合、もしパーソナルトレーナーとして働きたいと考えているジムがあるのなら、求人情報の内容をチェックしてみる事をお勧めします。
求人情報の中に必須な資格・優遇される資格として特定の資格が記載されている場合があるからです。働くジムにこだわりがないのであれば、取り扱う内容や受験に掛かる費用、受験のしやすさなどを考慮して判断しましょう。
それでも決められないのであれば、最も無難な選択肢と言えるNSCA-CPTに挑戦してみると良いでしょう。
独学で取得出来るパーソナルトレーナーの資格はあるのか
専門学校や養成スクールなどに通わず、独学で取得出来るパーソナルトレーナーの資格があるのか知りたいと言う方は多いでしょう。学校でプロから教わる事は効率的ですが、費用が掛かりますしスケジュールの調整も容易ではありません。
多少時間が掛かったとしても独学で勉強したいと言う方もいるはずです。そういった方でも資格取得にあたって心配は要りません。
NESTA-PFTは1年以上の実務経験があれば直接受験する事が可能ですし、NSCA-CPTはそもそもコース受講がない資格です。
通信教育で取得出来るパーソナルトレーナーの資格はあるのか
資格取得と聞いて通信教育を思い浮かべる人は少なくありません。そのため、通信教育で取得出来るパーソナルトレーナーの資格があるのかが気になっている方もいるでしょう。
実は通信教育に対応しているパーソナルトレーナーの資格も存在しています。例えば、NESTA-PFTは通信教育形式の教育プログラムを受験料と合わせて107,500円で受講する事が可能です。
また、NSCA-CPTのパーソナルトレーナー通信コースは、受験時に実技試験を受ける必要がないため、非常に便利なプログラムとなっています。
パーソナルトレーナーになるために資格の他に必要な物
資格を取得するだけでパーソナルトレーナーになるための十分な準備が整ったとは言えません。確かに専門的な知識を持っている事は証明出来ますが、実践経験が少ない状態ではなかなか上手く仕事を進められない場合もあるでしょう。
不安が残るのであれば、短時間の勤務から始めて仕事に慣れる・パーソナルトレーナーを専門とする養成スクールに通うなどの対策を取る事がお勧めです。また、試験の範囲に含まれなかったとしても、栄養学や生理学、機能解剖学などの知識を身に付ける事には大きな意味があります。
お客さんから指名してもらえるパーソナルトレーナーになれるよう、日々の努力を欠かさない意識が大切です。
まとめ
パーソナルトレーナーに関わる代表的な資格として、NSCA-CPT・NESTA-PFT・JATI-ATIが挙げられます。NSCA-CPTとNESTA-PFTは国際的な資格で知名度が高く、JATI-ATIはより日本のフィットネス業界に合わせた内容です。
他にもNSCA-CSCSやJHCA-FC、健康運動指導士など様々な資格があります。資格を取得する費用を計算する際は受験料だけでなく、団体の年会費や講習会の参加料、試験会場までの交通費なども考慮に入れた方が良いでしょう。
どの資格を取得するか悩んでいるなら、ジムの求人情報を確かめる事がお勧めです。また、独学や通信教育で取得出来る資格も存在するので覚えておきましょう。
なおパーソナルトレーナーとして成功するには実践経験や幅広い知識も必要となるので、資格を取得するだけで満足してはいけません。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。