ジム開業で揃えたいマシンは?費用や注意点も解説
パーソナルジムを開業する際、どんなトレーニングマシンを導入するかは良く考えておきたい点です。トレーニングマシンには様々な種類があり、それぞれ行える運動の内容が異なります。
どのような方向性でジムを経営していくかという面にも、マシン選びは大きな影響を与えるでしょう。また、購入に掛かる費用や借りる物件がマシンの重さに耐えられるかどうかなど、導入するにあたって気を付けておかなければならない点もあります。
ジム開業の際にお勧めのトレーニングマシンと、注意すべき点についてチェックしていきましょう。
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この記事の目次
ジム開業の際にお勧めのトレーニングマシン
ジム開業の際は、基本的なトレーニングが出来るマシンを選ぶ事がお勧めです。設備が充実しているほど利用者の満足度は高くなる物ですが、個人事業としてジムを始める場合、購入に使える予算にはどうしても限りがあります。
ジムの目指す方向性にもよりますが、奇をてらったマシンを購入して失敗するリスクを取るよりも、人気の高いマシンを用意した方が無難でしょう。製品の選択肢が多いので、中古品を探しやすくなるという利点もあります。
ジム開業の際にお勧めのトレーニングマシンの具体例は、以下の通りです。
パワーラック
ジム開業時に設置するトレーニングマシンとして、パワーラックは非常にお勧めです。バーベルがあれば、筋トレBIG3とも呼ばれるベンチプレス・スクワット・デッドリフトという基本的なトレーニングを行う事が出来ます。
また、チンニングバーがあれば、懸垂に利用する事も可能です。パワーラックを選ぶ際は、セーフティーバーの仕様についてチェックしておきましょう。
セーフティーバーはバーベルの落下を防ぐための装置ですが、調整のしやすさや耐久性は製品ごとに差があります。様々な体格のお客さんに対応しやすいように、扱いやすいセーフティーバーが付いている物を選びましょう。
ラットプルが付いた一体型のパワーラックもあり、プライベートジムなど限られたスペースで行う場合にはおすすめです。
スミスマシン
スミスマシンもジム開業の際にお勧めのトレーニングマシンです。バーベルを使ったトレーニングが出来る点はパワーラックと同じですが、レールに沿ってバーベルを動かすと言う点が異なります。
運動の自由度という点ではパワーラックに劣りますが、動き方が一定になるため安全性が高いのです。フォームも崩れにくいので、初心者でもトレーニングしやすいという点も利点と言えます。
ジムのターゲット層を初心者中心に考えているのであれば、導入する価値は高いでしょう。ただし、パワーラックよりも価格が高いという事もあって、初期の費用が限られる場合にはパワーラックで対応するのが良いと思います。
アジャスタブルベンチ
ベンチを使ったトレーニングのバラエティを増やしたいのであれば、アジャスタブルベンチもジム開業時にお勧めのトレーニングマシンです。背もたれの角度を調節する事が可能なので、フラットベンチとしてもインクラインベンチとしても活用する事が出来ます。
ダンベルやバーベルを用いた基本的なトレーニングが出来る事はもちろん、特定の部位を鍛えたい場合にも役立つマシンです。初心者だけでなく中級者以上の利用者が見込めるなら、候補に入れておいて損はありません。
なお背もたれだけでなく座面の角度も調整可能な製品は、お尻を安定させられるので特にお勧めです。
トレーニングマシン以外に最小限必要な器具
ジム開業に必要となる器具は、トレーニングマシンだけではありません。以下のような器具は、ジムの体裁を保つために最小限必要となるでしょう。
・トレーニングマット
・ストレッチマット
・ストレッチポール
・ダンベル
・バーベル
・EZバー
フィルムミラーは、器具やマシンがぶつかって割れる事を心配せずに姿勢を確認出来ます。また、コルクマットやラバーマットは、騒音トラブル対策など様々な面で役立ちます。
ストレッチ用の器具は、ストレッチをメインにする場合・準備運動にする場合のどちらでも必要です。また、アジャスタブルベンチを導入しないなら、フラットベンチはぜひ欲しい所。
ジム開業の際のトレーニングマシンに関する注意点
お勧めのトレーニングマシンが把握出来たとしても、それだけではジム開業の準備としては不十分です。マシンを購入する費用を考慮に入れる必要がありますし、実際に設置する際の過重も考えなければなりません。
また、トレーニングマシンなしでジムを始める選択肢もあるため、即座に注文してしまう事は厳禁です。注意点を理解した上で、慎重に検討していく必要があります。
ジム開業の際にトレーニングマシンに関して注意しておくと良い点には、以下のような事が挙げられます。
トレーニングマシンの購入に掛かる費用
トレーニングマシンの購入に掛かる費用は、導入する製品によって大きく異なります。高額なトレーニングマシンの場合、100〜200万円程度する事も珍しくありませんが、10万円以下で購入出来る物もあるからです。
中古のトレーニングマシンまで選択肢に入れれば、ジム開業全体の予算に応じて掛ける費用を調整する事は難しくないでしょう。物件の賃貸料や最小限必要な器具に掛かる費用などを計算した後、残った予算の範囲でマシン選びをする事がお勧めです。
新品であれば約100万円程度掛かる事は想定しておくようにしましょう。
トレーニングマシンの重さに耐えられるか荷重計算を
ジム開業時にトレーニングマシンを導入するなら、荷重計算が必要になります。ジムとして借りる物件の床の耐久性が不十分だと、トレーニングマシンが後々トラブルの原因になりかねません。
購入するトレーニングマシンの重さを調べた上で、荷重に耐えられる物件を選ぶようにしましょう。マンションの1階の部屋を借りる、新築から時間があまり経過していない物件を探すなどのポイントを押さえる事が大切です。
また、重いマシンを1箇所にまとめて置かないなどの工夫も重要となります。
物件を借りる際に、必ず不動産業者にトレーニングジムを開業する旨を伝えるようにしましょう。許可をもらえるようであれば、マンションの耐久性は問題ないと考えて大丈夫です。
トレーニングマシンなしのマイクロジムから始める事も可能
ここまでトレーニングマシンを用意する前提でポイントを解説してきました。ただ、マシンなしでジム開業する選択肢がある事も忘れてはなりません。
自重トレーニングなどをメインで行う規模の小さいマイクロジムであれば、トレーニングマシンがない状態で始める事も可能です。運転資金にあまり余裕がないのでれば、マシンを導入しない・最低限のマシンだけを用意する事も検討しましょう。
事前にジムのターゲット層を絞る事が出来ていれば、ニーズの高いトレーニングマシンに限定して準備する事はそれほど難しくないでしょう。
フランチャイズ募集している所に相談してみる
どんなトレーニングマシンを導入すれば良いか迷ってしまうなら、フランチャイズ募集しているジムに相談するという方法もあります。サービスを利用するための費用は掛かりますが、物件やターゲット層、予算などに応じて、適切なマシンを提案してもらう事が可能です。
提案されたマシンが本当に適しているのか判断するだけの知識は必要となるものの、購入する製品の候補を絞りやすくなります。また、アフターサービスが整っている会社に依頼すれば、ジム開業後のメンテナンスなどが楽になるメリットもあります。
また、加盟金などは必要になりますが、マシンの提案の他にも、集客や従業員マニュアルなど様々なノウハウを持っています。
まとめ
ジム開業の際に導入するトレーニングマシンは、基本的なトレーニングが出来る物を選ぶ事をお勧めします。筋トレBIG3が出来るパワーラックや安全性の高いスミスマシン、トレーニングの選択肢を増やせるアジャスタブルベンチなどがお勧めのトレーニングマシンの具体例です。
もちろん、トレーニングマシン以外にもフィルムミラーや、ストレッチマットなど最小限必要となる器具を揃える必要があります。トレーニングマシンは100〜200万円ほどする高価な製品もありますが、10万円以下の価格で購入する事も可能です。
トレーニングマシンを導入する場合、借りる物件が荷重に耐えられるかをチェックする必要があります。また、トレーニングマシンなしでジムを始める事も出来るので、予算に応じて開業時の規模を決めましょう。
ジム開業サービスを活用すれば、個々の状況に合わせてマシンを提案してもらう事も出来ます。フランチャイズ募集しているジムに加盟をすれば、マシンの他にも様々なノウハウを手にいれる事ができるので視野に入れてみると良いでしょう。
また、業務用フィットネス器具の通販サイトは下記のような会社もおすすめです。
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この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。