ダイエットしてるのになぜ痩せない?7つ理由や対処法を解説
ダイエットは様々な方法論がありますが、どのような方法であれ、ある悩みを抱える人が多くいます。その悩みとは、「ダイエットに取り組んでいるのに痩せない」という悩みです。
今回の記事では、なぜダイエットをしているのに痩せないのか、その原因と対処法についてご紹介します。
ダイエットで痩せない原因は案外多くありますので、現在悩んでいる人は自分がどれに当てはまっているか一度確認してみてください。そして、対処法を参考にして、痩せない状況を打破してもらいたいと思います。
ダイエットしているのになぜ痩せない?その理由・原因
ダイエットで痩せない代表的な理由・原因は以下の7つ挙げられます。
・運動不足で筋肉量が減って基礎代謝が落ちている
・極端な食事制限や糖質制限などで特定の栄養素が不足している
・あまり噛まずに早食いしている
・ゼロカロリーなどのダイエット食品ばかり食べている
・精神的なストレスを強く感じている
・水分が不足している
それぞれの理由・原因について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
食べてないつもりでも実はカロリーオーバー
ダイエットで痩せるためにはどのような方法であれ、1日の摂取カロリーを消費カロリーよりも低く抑えなければいけません。そして、多くの人はそれを実現するために食べる量を減らそうとします。
しかし、自分では減らしていると思っていても、実際には消費カロリーを超えるほど食べているケースが非常に多くあるのです。実際に過去に公開された論文では、自分で思っていたカロリーと実際のカロリーを比較すると、約2割から6割も違っていた事が明らかになっています。
特に食べているカロリーを全て記録していない人は、この原因に当てはまっている事が多いので注意が必要です。
運動不足で筋肉が減って基礎代謝が落ちている
人間の体は筋肉量が多ければ多いほど基礎代謝が多くなり、反対に筋肉量が減れば基礎代謝が減ります。そして、基礎代謝が減るという事は1日の消費カロリーが減る事であり、その結果として痩せづらくなってしまうのです。
ちなみに、運動不足でも筋肉は減りますが、過剰な負担の運動でも筋肉が分解されて減ってしまいます。そのため、ダイエット中の運動時にはその量に注意してください。
断食などの極端な食事制限や糖質制限等で栄養不足
確かに断食等の極端な食事制限や炭水化物を一切採らない極端な糖質制限を行うと、カロリーなどは大きく抑える事が出来ます。そのため、一時的に体重は減りますが、このような極端な方法を続けると、脂質やビタミン・ミネラルなどの特定の栄養素を確保出来ません。
そして、これらの栄養素が不足すると脂肪をエネルギーとして使いづらくなり、痩せなくなる事があるのです。また、カロリーが大幅に減り過ぎると筋肉をエネルギーとして使うために分解されてしまいます。
その結果、先程の例と同じように、基礎代謝が落ちて痩せなくなってしまうのです。このように、極端な食事制限などはごく短期間に効果はあっても、すぐに痩せなくなります。
そのため、当てはまっている人は、すぐにでも食事法を変える必要があるでしょう。
あまり噛まずに早食いしている
食べ物をあまり噛まずに食べると満腹中枢が刺激されず、満腹感を得られにくくなってしまいます。その結果として、食べ過ぎに繋がる可能性が高くなってしまうのです。
また、脂肪燃焼をサポートするノルアドレナリンの分泌量が少なかったり、咀嚼による消費カロリーが少ないなどのマイナス要素もあります。さらに、早食いでは血糖値が急激に上昇するため、無駄に脂肪が蓄えられる事もあるのです。
あまり噛まず早食いをする事には悪影響がありますが、実際によく噛んでいるかどうかは通常意識しません。そのため、これを機に一度チェックしてみる事をおすすめします。
ゼロカロリーなどのダイエット食品ばかり食べている
ダイエット食品や飲料等はカロリーが低いのですが、満腹感が得られやすいためダイエットに役に立ちます。ただ、どうしても満腹感が得られない時や、間食等を我慢出来ない時などに使う事でのみ効果を発揮するのです。
反対に、このダイエット食品ばかりを食べて、通常のご飯を食べないとダイエットに対して悪影響を及ぼします。なぜなら、ダイエット食品にはカロリーや栄養素が通常の食事ほど含まれていないからです。
つまり、ダイエット食品ばかりに頼っていると先程の例と同じように、栄養不足に陥って脂肪が燃やしにくくなったりします。このように、ダイエット食品は使い方を間違えると、痩せない原因となってしまうアイテムでもあるのです。
精神的なストレス
ダイエットでは食べたいものを我慢したり、辛い運動を続ける事で精神的に大きなストレスを感じる事があります。そして、脳がこのような精神的なストレスを感じると消化器官やホルモンなどに働きかけ、脂肪をより溜め込みやすくしてしまうのです。
また、血流や自律神経などにも影響し、ダイエットに悪影響のある便秘や老廃物の蓄積などに繋がる事もあります。このように、精神的なストレスというのも痩せない原因の1つとしてあるのです。
水分不足
ダイエットに対しての知識が少ない人に多いのですが、体重を少しでも減らすために水分は出来るだけ摂らないようにしている人がいます。また、水分はとるようにしていても、食事を減らす事で食べ物から得られる水分が不足している人も少なくありません。
どんな理由であっても、水分が不足すると痩せない状況に陥ってしまいます。なぜなら、水分が不足すると代謝が落ちてしまったり、脂肪をエネルギーとして使いづらくなってしまったりするからです。
また、水分不足はダイエットだけでなく、健康状態にも悪影響を及ぼすので、当てはまる人は注意してください。
ダイエットで痩せない時の対処法
ダイエットで痩せない時、その状況を解決するために効果的な対処法をご紹介していきます。
・脂質や炭水化物などを3食ともバランス良く食べる
・よく噛んでゆっくり食べる
・食べる順番を変える
・ジムなどで有酸素運動や筋トレを行う
・間食などが我慢出来ない時はフルーツなどに置き換える
・夜ご飯の量を少なめにする
それぞれの対処法について1つずつ詳しく見ていきましょう。
外食やコンビニなどを含め食べたものを全て記録
人は自分で考えている量と実際に食べた量との間には、2割から6割ほどの違いが出ます。そのため、食べたものを記録していないと、いつの間にか摂取カロリーが消費カロリーを超えて痩せるどころか太ってしまう可能性もあるのです。
特にコンビニや外食などでちょっとしたものを食べる事が多い人は、この状況に陥っている人が多く見られます。それを解決するためには、単純ですが食べたもののカロリーを全て記録するのが最も効果的です。
今では、スマホの無料アプリで簡単にカロリーを調べてメモ出来るものがあります。これまでカロリーの計算をしてこなかった人は、ぜひそのようなアプリを活用して一度正確に記録してみてください。
脂質や炭水化物、野菜などを3食バランス良く食べる
ダイエットでは、基本として3食とも脂質や炭水化物、野菜などをバランス良く食べる必要があります。なぜなら、特定の栄養素が不足すると筋肉が落ちて代謝が落ちたり、脂肪を燃やしづらくなったりするからです。
短期間で痩せたい気持ちが強い人ほど○○だけダイエットや炭水化物を一切摂らない極端なダイエットをする傾向にあります。しかし、最低限必要な栄養を確保しないと結局痩せない状況に陥るので、栄養バランスは必ず考えて食事をするようにしましょう。
よく噛んでゆっくり食べる
健康のためによく噛んでゆっくり食べるよう指導される事もありますが、実は痩せない時にも意識するべき行為だと言えます。なぜなら、よく噛むだけで以下のようなメリットが得られるからです。
- 満腹中枢が刺激されて満腹感を得られやすい
- 脂肪燃焼をサポートするノルアドレナリンが多く分泌される
- 噛む行為で1日の消費カロリーが増加する
上記のようなメリットのおかげで痩せた人も多くいますので、痩せない時には噛む回数を増やす事も意識してみてください。
食べる順番を意識する
野菜などの食物繊維、肉や魚などのタンパク質、そしてご飯などの炭水化物という順番で食べます。順番を変えるだけで食後の血糖値が急激に上昇する事を防ぎ、その結果無駄に脂肪が合成されるのを防げるのです。
先程のよく噛む事と同じように、どこでも実践出来る方法です。痩せない時には他の対処法と合わせて取り組んでみてください。
ジムなどで有酸素運動や筋トレを行う
有酸素運動や筋トレはどちらも違うメリットがありますが、どちらも痩せない時には有効な対処法だと言えます。例えば、有酸素運動の場合は以下のようなものがメリットです。
- 1日の消費カロリーを増やす事が出来る
- 脂肪を効率良く燃やす事が出来る
一方で、筋トレは以下のようなメリットがあります。
・ヒップアップやくびれなどの体型改善効果が高い
ウォーキングなどの有酸素運動とジムなどでの筋トレの両方を行えば、より高い効果が期待出来ます。しかし、どちらか一方でも痩せない状況を打破する事は可能です。
そのため、時間などの理由で1つしか出来ない場合は、あなたにとって魅力的なメリットがある方法を選ぶと良いでしょう。
間食や甘いものが我慢出来ない時はフルーツなどにする
間食や甘いものが好きな人は、ダイエットにそれを我慢する事に強いストレスを感じる事があります。精神的なストレスを強く感じてしまう事は痩せない原因となるのです。
しかし、だからと言ってストレスを解消するために甘いお菓子やスイーツを食べていては痩せる事は出来ません。そこで活用したいのがフルーツです。
フルーツにはお菓子とは違ってビタミンやミネラルが豊富で、さらに脂質など余分な成分が含まれていません。そのため、甘いものをどうしても食べたい時の食べ物としてピッタリなのです。
ただし、フルーツには炭水化物が含まれていますので、食べ過ぎないように注意してください。
夜ご飯の量を減らす
一般的に夜ご飯は一番量が多くカロリーも高いのですが、ダイエットで痩せない時にはこの夜ご飯の量は減らすべきだと言えます。なぜなら、以下のような理由があり、夜の時間帯は太りやすいからです。
・食べた後の活動量が少ないのでカロリーが余りやすい
夜の時間帯は太りやすい環境が整っています。痩せない時にはその環境による悪影響をなるべく受けないために、夜ご飯の量は減らしてみてください。
無理なダイエットはリバウンドの可能性が高いので注意
色々な種類の原因や対処法がありますが、どのような理由があれ、無理なダイエットは控えるようにしてください。短期間で大幅に体重を減らそうとすると、カロリー不足が大きくなり筋肉量が落ちます。
すると、体重が落ちてもプロポーションが悪くなり、また代謝が落ちるので痩せづらくリバウンドしやすい体質になってしまうのです。さらに、栄養素も大きく不足する事で髪の毛や肌の状態が悪くなったり、体全体の健康状態にも影響を及ぼす事があります。
無理なダイエットには良い面がありませんので、どんな理由があれしないように注意してください。
まとめ
ダイエットで痩せない時に関する情報を簡単にまとめます。
【ダイエットで痩せない理由・原因】
・運動不足で筋肉量が減り、代謝が落ちている
・極端な食事制限や糖質制限で栄養不足に陥っている
・あまり噛まないで早く食べている
・ゼロカロリー等のダイエット食品ばかり食べている
・精神的なストレスを強く感じている
・水分不足に陥っている
【ダイエットで痩せない時の対処法】
・脂質や炭水化物などを3食バランスを考えて食べる
・よく噛んでゆっくり食べる
・食物繊維→たんぱく質→炭水化物の順番で食べる
・ジムなどで有酸素運動や筋トレを行う
・間食や甘いものがどうしても食べたい時はフルーツを食べる
・夜ご飯の量を減らす
【注意点】
・筋肉量が減ると見た目が悪くなり、痩せにくくリバウンドしやすい体質になる
・髪や肌、体全体の健康状態に影響が出る事もあるので絶対にしない
上記の通り、ダイエットで痩せない理由や原因というのは案外多くあるので、今回ご紹介した対処法を参考に痩せない状況を抜け出してもらいたいと思います。ただし、無理なダイエットだけでは絶対にしないように注意してくださいね。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。