筋トレにマウスピースを使って歯と顎をガード!効果も上がる
マウスピースは格闘技やラグビーなど体の接触のある激しいスポーツで付ける事が多いのですが、最近では筋トレに使う人も増えています。
筋トレで歯を食いしばる癖のある人は、歯に大きな負担を掛けているのでマウスピースが効果的。筋トレで発揮出来る力を大きくする事も期待出来ます。
最近では数百円から購入出来るマウスピースもあるので、気になる人はまずは試してみましょう。
この記事では、筋トレでマウスピースを使う理由とメリット、選び方などを詳しく解説します。マウスピースが気になっている人は参考にしてください。
この記事の目次
筋トレにマウスピースをなぜ使う?歯を守れて効果もアップ
マウスピースは主に格闘技などで使われ、打撃によって口の中が傷つく事を避けるためにつけます。ラグビーやラクロスなど、マウスピースを使うスポーツも増えてきています。
最近では筋トレでマウスピースを使う人が増えていて、主な目的は歯の保護と筋トレ効果のアップです。
グッと歯を噛んだ時には、奥歯に自分の体重と同じくらいの力が加わると言われています。寝ている時の歯ぎしりで歯が削れる人がいるのと同じように、筋トレの時に噛みしめる癖のある人は歯にダメージを与えてしまうのです。
マウスピースは歯やあごなどをダメージから守ってくれますよ。
しっかり噛む事で筋トレの効果がアップする事も
マウスピースをつけると噛み合わせや顎の位置を修正してくれて、筋トレ効果のアップも期待出来ます。
ウェイトリフティングの選手がマウスピースをしている事が多いのは、しっかり噛む事で発揮出来る力を大きくするためなのです。
筋トレにマウスピースを使うメリットを詳しく解説
筋トレ時にマウスピースを使うと、高重量を扱うウェイトリフティングの選手だけではなく女性や初心者にとってもメリットがあります。
マウスピースを筋トレに使うメリットをさらに詳しく見ていきましょう。
噛みしめから歯とあごを守る
噛みしめによる歯へのダメージは意外に大きいのです。噛みしめる癖のあるスポーツ選手だと歯がボロボロになる事もあるくらい、大きな力が歯に加わります。
筋トレの際には、普段は噛む癖のない人でも噛みしめて歯を傷つける可能性があります。そんな時にマウスピースをしていれば、歯と歯の間のクッションになるので、強く噛んでも歯にダメージが加わる事がありません。
噛みしめは歯を削るだけではなく、歯周病や顎関節症などの原因にもなります。マウスピースを付ける事で、噛みしめによって起こる様々な問題を一挙に解決出来るのは嬉しいですね。
噛み合わせを改善して筋トレ効果をアップ
しっかり噛む事は、大きな力を発揮するために大事な事だと言われます。マウスピースをつけると噛み合わせを改善するので、上下の歯をしっかり噛み合わせて効果的に筋トレを進められるでしょう。
噛み合わせだけではなく、あごを正しい位置に固定する効果があるのもマウスピース。噛む力を大きくする事で発揮する力を強く出来ます。
マウスピースを使って筋トレをすべき人とは?
歯やあごを噛みしめから守る事に加えて、筋トレの効果を高められるマウスピースですが、使うべき人と使う必要のない人がいます。
筋トレにマウスピースを使うべきなのはどんな人なのか解説します。
筋トレ時に食いしばる事が多い人は使おう
筋トレをする時に歯を食いしばる事が多いと自覚している人はマウスピースの使用をおすすめします。
筋トレでは歯を食いしばるタイプの人と、噛む事はなく口はリラックスした状態の人がいます。後者の場合にはマウスピースは特に必要ありませんが、歯を食いしばる人は歯の保護のために使うといいですね。
ちなみに、噛まないと力を発揮出来ないかといえばそうではありません。噛むと力が出ると言われている一方、噛まない事で体に無駄な力が入らなくて効率的に筋トレ出来るという意見もあるからです。
どちらが正しいというわけではなく、自分に合った方法で筋トレするのが大事という事ですね。まずは、普段の筋トレで自分が歯を食いしばる事が多いかどうかを考えてみてください。
高重量を扱う人にはマウスピースがぴったり
軽めの重量で引き締めを狙ったトレーニングをする女性の場合には、食いしばる癖がなければマウスピースは不要です。
徐々に筋トレの内容が高度になっていって、スクワットやデッドリフトなどで高重量を扱うようになった時にはマウスピースを使うかどうか検討してみるといいでしょう。
高重量を扱うとなると、自分の筋力の限界に近い所でトレーニングをする事になります。そうなると普段は食いしばらない人も、グッと歯を噛み合わせる場合があるからです。
しかも、高重量を扱っている分、噛む時にも力が入って歯やあごへのダメージも大きくなるのでマウスピースがあると安心ですよ。
歯の噛み合わせと顎の位置も修正されるので力も入りやすくなります。マウスピースをつけると各セットの終盤になっても力を十分に発揮出来るという人が多いです。
筋トレにぴったりなマウスピースの選び方
一口にマウスピースと言っても、種類も価格も様々です。マウスピースはなじみの薄い人がほとんどなのでどんなものを選んだらいいか分からないですね。
マウスピースの選び方を詳しく解説していくので、自分に合ったマウスピースを選びましょう。
スポーツ用のマウスピースを使おう
マウスピースには主に歯ぎしり対策の睡眠用と、スポーツ用があります。筋トレする時に付けるならスポーツ用を選びましょう。
スポーツでの強力な歯の食いしばりからあごや歯を守れるし、力を上手に発揮するためにもスポーツ用がいいでしょう。
既製品のマウスピースは使いにくい
マウスピースを選ぶ時にポイントになるのが、自分の口に合っているかどうか。形が合っていないものを無理やり使うと、歯の保護や力の発揮といったマウスピースのメリットを感じられません。
さらに、口の中でフィットしなくて気持ち悪さを感じるでしょう。
フィット感の事を考えた時には形を変えられない既製品は避けた方がいいですね。自分の口に合わせた調節が出来ないので使い心地がとても悪いです。
スポーツショップなどで数百円から購入出来る手軽さは魅力ですが、あくまで緊急時に使うにとどめて日常的に使用するのは避けましょう。
リーズナブルで使いやすいマウスフォーム型
初めてマウスピースを買う時におすすめなのがマウスフォーム型です。自分の口に合わせて形を調節出来て、既製品に比べて使いやすさが格段に上がります。
調節の方法も簡単ですぐに出来るのも魅力です。お湯につけて柔らかくした状態で自分の口にフィットさせる事で、冷えて固まった時に自分の口の形になじみます。
上手くフィットしなかった時にも、再度お湯につけて柔らかくすれば良いので問題ありません。
既製品に比べて、筋トレに使うマウスピースとして必要な性能が備わっている上に値段がリーズナブルなのもメリット。安いものだと1,000円しない価格で購入出来ます。
筋トレを始めてマウスピースが気になりだした人は、まずはマウスフォーム型のリーズナブルな商品を購入してみるといいですね。
本格的に使うならカスタムメイド
マウスフォーム型では物足りなくて、自分の口にぴったりと合ったマウスピースが欲しくなったらカスタムメイドで作りましょう。
カスタムメイドのマウスピースは歯医者などで作る事になりますが、スポーツ用は基本的に保険が適用されません。そのため、市販品よりはかなり高い価格になります。相場として1万5千円以上は最低でも掛かるでしょう。
ただ、自分の口に合わせて成型するため、使いやすさと心地よさは市販品とは比べ物になりません。本格的に筋トレをやっていくなら持っていてもいいですね。
基本的には、カスタムメイドを使うのは高重量を扱う人や食いしばりによる影響が大きい人のみでいいでしょう。日常的に筋トレに取り組む人でも、マウスフォーム型で十分な効果が得られますよ。
初めて買うなら柔らかくて薄めを選ぼう
初めてマウスピースをつけて、口の中が気持ち悪く感じてすぐに付けなくなる人もいます。これは厚くて硬いマウスピースを選んでしまった事が原因の場合が多いです。
マウスピースを初めて買うならリーズナブルな事に加えて、柔らかい素材で出来ていて、薄めのものがおすすめ。口の中で存在感を発揮しすぎないマウスピースの方が使いやすいのです。
マウスピースに慣れてきて、自分にとって必要な機能が見えてきたら次のマウスピースを購入するといいですね。
マウスピースのお手入れ方法
マウスピースは筋トレのたびに口の中に入れるものなのでお手入れ方法も気になりますね。基本の洗い方は指を使ってぬるま湯で洗う方法です。
もっと綺麗に洗いたいと感じる人もいるかもしれませんが、熱湯や歯磨き粉の使用はNGです。その理由を見ていきます。
熱湯や歯磨き粉はマウスピースを傷つける
消毒するために熱湯を使ったり、歯磨き粉でゴシゴシこすったりしたくなる気持ちはわかりますが我慢してください。
熱湯を使うとマウスピースを変形させてしまうリスクがあり、歯磨き粉を使うと研磨剤がマウスピースを傷つけるリスクがあるので気を付けましょう。
ぬるま湯でしっかり洗えば汚れは落ちますから問題ありません。
食器用中性洗剤でぬめりを落とそう
マウスピースをつけたままジュースやプロテインを飲んだ場合には、ぬめりが気になる事もあるでしょう。ぬめりがあると、ぬるま湯で洗ってもなかなか落ちない事があります。
そんな時には、食器用中性洗剤を使って洗うのがおすすめです。ぬめりが落ちて綺麗な状態でマウスピースを使えますよ。
食器用中性洗剤を使う時にも歯ブラシなどを使うと傷を付けるので、指で洗うようにしてください。
まとめ
歯を食いしばると自分の体重と同じくらいの力が歯に加わります。これを繰り返していると歯がボロボロになったり、あごに負担が掛かって顎関節症になったりと問題が発生します。
筋トレする時に食いしばる癖があると、自覚している人はもちろん、高重量を扱う筋トレに取り組む人などもマウスピースを使えば歯とあごをしっかり守れます。噛み合わせやあごの位置を修正して力を発揮しやすくなるのもいいですね。
初めてマウスピースを買うならリーズナブルだけど自分の口に形を合わせられるマウスフォーム型がおすすめです。
自分に合ったマウスピースを手に入れて、口の中を保護しながら効率的に筋トレを進めていきましょう。
この記事を書いた人
- 経歴
2012年 日本ボクシングコミッション(JBC)プロライセンス取得
ボクシング歴 17年
大手スポーツクラブにて約8年間勤務プロボクサー時代の経験と大手スポーツクラブでの経験を活かし、ダイエットの為の食事指導や筋力トレーニングの他、ボディメイク、コンディショニングなどを行う。